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中途退学者 6年ぶりに増加

神奈川新聞2007年11月07日

06年度県立高校全日制
100人以上の学校も


  県立高校全日制の中途退学者が二〇〇六年度は六年ぶりに増加し、千九百七十四人になったことが六日、分かった。百十五人が退学した学校もあり、特定の学校に集中する傾向が強い。県教育委員会は「多様な学習ニーズに応じた学びの場を提供していきたい」と話している。
 同日の県議会決算特別委員会で、斎藤健夫氏(民主、藤沢市)が質問した。
 県教委によると、〇六年度に県立高全日制を中途退学した生徒は前年度より百五十人(8・5%)増えた。年度当初の在籍生徒数に対する退学率はO・21ポイント増の1・87%となった。
 全日制の中途退学者は一九九七年度の三千二百五十四人(退学率2・32%)をピークに減少傾向が続いてきたが、中岡正廣高校教育課長は「退学者が多い状況に変わりはない」との認識を示した。
 斎藤氏は一校が百人以上、七校は五十人以上が退学するなど退学者が特定の高校に偏っている点を問題視。学校ごとの細かな対応の必要性を指摘した。
 これに対し、中岡課長は「スクールカウンセラーの配置などさまざまな取り組みを提供するとともに、学校独自の取り組みも支援していきたい」と答えた。

(佐藤浩幸)