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君が代起立問題

神奈川新聞2008年01月16日

不適当答申案市民が質問状

 県教育委員会が卒業式などでの君が代斉唱時に起立しなかった教職員の氏名を収集している問題で、市民団体「神奈川教育正常化連絡協議会」(小関邦衛代表)は十五日、収集を不適当とする答申案をまとめた個人情報保護審議会に対し、答申案に強い疑義があるとして公開質問状を提出した。また、同協議会は同日、県教委に対し、同審議会の答申内容にかかわらず、今後も氏名収集の継続を求める請願を出した。

 質問状では「国歌斉唱時に起立しないことは国歌を侮辱する行為であることは世界の常識」と主張。学習指導要領や県教委通知を引きながら、「法の定めや世界の常識による国歌斉唱の指導ができない不起立教職員の把握は、県教委の当然の責務」と指摘した。質問は十六項目で、書面での回答を求めている。

 同協議会は同審議会での審議について「論点を整理した上で議論を尽くしたようには見えない。結論を出すには拙速ではないか」と話している。

 同審議会の答申案は、次回審議会の十七日にも成案化される見通し。