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5人に1人「お受験」

神奈川新聞2008年03月07日

首都圏小学生 初の20%超
県内横ばいも来春増加か

 首都圏の小学6年生のうち5人に1人は中学受験に挑戦−。今春行われた国公私立中学入試で、神奈川を含む1都3県の受験者数が6万人の大台を超え、受験率も初めて20%を超えたことが6日、大手進学塾・日能研(本部・横浜市港北区)の調査で分かった。(鈴木秀隆)

◆1都3県受験者数と受験率
東京 神奈川 千葉 埼玉
受験者数 29,500 10,900 9,600 11,000
受験率 30.9% 13.9% 17.3% 15.8%
※日能研推定

首都圏の中学入試受験者数の推移 

 2008年4月に都内や千葉県内で開校する公立の中高一貫校が「呼び水」となり、数字を押し上げた。神奈川の受験率は前年比0.2ポイントアップの13.9%と微増。ただ、県内は来春に公立の中高一貫校が開校するなど新たな中学受験の「受け皿」づくりが進んでおり、関係者は「新設二校が潜在的な中学受験の需要を掘り起こす可能性は高く、09年春は神奈川の受験率もアップするのは確実」と予測している。
 日能研の推定によると、首都圏の一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)の08年の受験者は過去最高を更新し、約61,000人、受験率は20.6%に上った。神奈川の受験者数は前年比200減の10,900人だった。
 都立の中高一貫校二校が開校した東京の受験率は、前年の27.4%から3.5ポイントも跳ね上がり、およそ三人に一人が受験した計算。
 県内では、大原高校と相模大野高校の県立二校をそれぞれ再編し、09年4月に、県立中等教育学校(中高一貫教育校)二校が開校する予定だ。さらに、私学では慶応大学が11年4月に男女共学の付属小中一貫校を横浜市青葉区内に新設する計画を明らかにするなど、公私立を問わず、中学新設の動きが広がっている。