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日教組 新委員長に中村氏

神奈川新聞2008年03月19日

少人数学級などに意欲

 日教組は18日、東京都内で臨時大会を開催し、今月末で4年間の任期を終える森越康雄委員長(60)の後任に中村譲書記長(57)を選出した。中村氏は神奈川県教組出身。1996年に日教組の中央執行部入りし、2002年から書記長を務めている。
 中村氏は選出後「子どもがゆったりとした時間の中で学習できるよう、条件整備に全力を尽くしたい」とあいさつし、少人数学級の実現などを新執行部の課題として挙げた。
 大会では、グランドプリンスホテル新高輪(港区)が「教育研究全国集会」全体集会の会場使用を契約後に拒否、裁判所の仮処分決定にも従わなかったことに対する特別決議も採択、ホテルの対応を「法治国家における司法制度の根幹にかかわる」と批判した。プリンスホテルと役員に計約三億円の損害賠償請求を求める訴訟を起こしたことも報告された。
 これに先立ち、森越委員長も開会のあいさつでこの問題に触れ「その社会、その国が民主的であるかどうかは最低限、集会の自由があるかどうかにかかっている」と述べた上で「一つの自由の侵害は、必ずや他へと波及する怖さを市民は共有すべきだ」と警鐘を鳴らした。