原田さん 高校生平和大使に |
神奈川新聞2008年07月06日 |
被爆地の願い届け 核廃絶などを求めて署名を集め、スイス・ジュネーブの国連欧州本部に届ける二〇〇八年度の高校生平和大使の一人に、県立横浜国際高校二年の原田愛美さん(16)が選ばれた。原田さんは「被爆地と神奈川で平和への温度差を感じる。平和の大切さを多くの人に知ってもらいたい」と意気込みを語った。平和大使は長崎市の市民団体が被爆地の願いを世界に伝えるため、一九九八年から毎夏に派遣。二〇〇五年に神奈川県内の高校生が全国公募で選はれ、翌年には被爆地(広島、長崎)以外で初めて神奈川の公募枠(一人)が設けられた。 原田さんは「NGO関係で働きたいという将来の夢につながれば」と応募し、十一代目の平和大使に選はれた。また平和大使をサポートする同行者は、横浜市立横浜商業高校三年の原菜々実さん(17)に決まった。 原田さんは長崎や福岡、鹿児島県内の他の平和大使五人とともに、八月十九日に国連欧州本部を訪問する。 (田口要) |