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県、高校奨学金に特別枠

神奈川新聞2009年01月08日

家計急変の生徒支援
月額公立2万円私立4万円

 景気の悪化に伴い、家計が急変した家庭の生徒を支援するため、県は高校奨学金の特別枠を設定し、七日から募集を始めた。貸し付けは、公立が月額二万円、私立が同四万円で、予算総額は一千万円。家計が急変した月にさかのぼり、三月まで貸し付けを受けることも可能という。
 対象は、県内在住で、県内の高校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部に在籍する生徒。主な生計維持者が職を失って収入がほとんどなくなるなどした家庭で、生徒の前年の全履修科目の五段階評価の平均値が三・○以上であることが条件。生活保護世帯や、一年生に成績の要件はない。募集は百人程度で、校長の推薦が必要。 無利子で、大学在学中などは返済が猶予される。返済は、貸付期間の四倍に相当する期間内に行えばよいという。
 県には、家計急変に対応した常設の高校奨学金制度があるが募集人数は若干名で、今回の特別枠によって拡充した。(渋谷文彦)