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非正規も労組の仲間

神奈川新聞2009年02月12日

教員ら雇用問題を議論
横浜

 “派遣切り”など非正規雇用問題や労組の役割などを考えるイベント「非正規雇用から平和・労働組合を考える」が十一日、横浜市西区藤棚町の県高校教育会館ホールで開かれた。県高等学校教職員組合の主催。
 教員や市民約七十人が参加した。県立高校には非常勤講師など非正規雇用の教職員がいる上、「高校生が社会に出るとき非正規雇用になる可能性がある」(同教組)ことから、雇用不安や格差問題を労組の視点から考えようと初めて企画した。
 第一部は、若者の過酷で不安定な労働の実態を描いた映画「フツーの仕事がしたい」(土屋トカチ監督)を上映。第二部のパネルディスカッションでは、県立高校非常勤講師の嶋村輝夫さんが「非常動講師には忌引休暇がない。毎年二月には『来年仕事はあるのか』と不安になる」などと窮状を訴えた。
 よこはまシティユニオン執行委員長の村野元清さんは、労働者間の格差解消について「『雇用の調整弁』という一部の犠牲を認めるのではなく、正社員の組合も非正規を同じ仲間として迎えることが大切」と述べた。  (吉田勝行)