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障害児学ぶ場分離しないで

神奈川新聞2009年05月25日

父母ら40人が集会

 障害のある子どもたちの高校入学について考える集会が二十四日、横浜市神奈川区のかながわ県民活動サポートセンター会議室で開かれた。普通高校に入りたいと希望する障害のある生徒を支援するのが目的。「障害者とともに生きる」をテーマに、執筆活動などを続ける小児科医の山田真さんが講演。約四十人の参加者たちは熱心に聞き入っていた。
 集会は障害者の父母らで構成される「神奈川『障害児』の高校入学を実現する会」が主催した。今回で十九回目。
 県内では、特別支援学校(養護学校)や、普通高校の教室を間借りする支援学校の分教室が増えている。ただ、同会の河野克子代表によると「学ぶ場を分離することで、高校進学を希望する『障害児』が減ってしまっている」と懸念する。
 講演で山田さんは「障害のある生徒を“区別”することで、子どもは『自分は普通に生きられない』と考えてしまう」と指摘。その上で「学校は社会勉強の場でもある。障害のある生徒とともに学ぶことで、他の生徒にとっても得るものは大きいはずだ」と強調していた。 (千葉龍太)