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公立学校耐震化率−県内高校で遅れ

神奈川新聞2009年06月17日

校数多く、財源の問題も
91棟、年度内に対策

 16日に文部科学省が発表した公立学校施設の耐震改修状況調査によると、神奈川県内の公立小中学校の耐震化率は全国1位だった一方、公立高校の耐震化が遅れていることが分かった。県教育委員会は「県立高校のうち43校の校舎91棟は大規模な補強が必要」として、緊急措置を含めた耐震化を行う。当面は校舎が優先だが、できるだけ早期に全施設を耐震化する方針。2009年度内の着手を目指す。(佐本真里)

 文科省によると、県内公立高校の耐震化率は、2.3ポイント増えたが全国30位から32位に後退した。小中学校に比べ、高校の耐震化が遅れている理由について県教委は「財源の問題と県立高校数の多さ」を挙げる。義務教育の小中学校の改修建て替えは国庫補助対象だが、高校は県の独自負担となる。
 また、神奈川県では1970年代から80年代に県立高校100校計画として100校以上が開校。「現行の耐震基準が導入された81年以前の建物が他の自治体よりも多い」(県教委)ことも要因という。
 県内で唯一、小中学校の耐震化率が50%台にとどまっている葉山町は、10年度までに今後も教室として使用する8棟の耐震化を終える。遅れについて葉山町は「補強工事だけ行う自治体もあるが、補強と改修の両方を行い、費用が掛かったため」などと説明している。
 また、横浜市は前回の08年4月1日の段階で、震度6強の大地震で倒壊の危険性が高いとされる構造耐震指標(Is値)0.3未満の建物はゼロとしていたが、精密診断により今回、27棟を0.3未満とした。市は09年度中に27棟すべてを耐震化する予定。
 藤沢市は前回、0.3未満の建物が32棟で県内33市町村中最多だったが、10棟に改善。0.3以上0.7未満の建物9棟も含めた全19棟を、11年度内に耐震化するという。