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「つくる会」採択に抗議

神奈川新聞2009年08月06日

横浜市教組と県教組

 横浜市教職員組合(柳井健一執行委員長)は5日、横浜市教育委員会が「新しい歴史教科書をつくる会」が主導する自由社の歴史教科書を採択したことに対する抗議声明を出した。同市教組は「請願、要望の議論を十分行うことなく拙速に採択した」として、やり直しを求めている。
 また、県教職員組合(加藤良輔執行委員長)も同日、採択についての見解を発表。「自由社の教科書には戦争を正当化した表現がある」などと抗議した。(佐野克之)

現行の教科書変更せず使用
川崎市教委方針

 川崎市教育委員会は5日、市立中学校で使う歴史教科書について「現在使用している教科書(帝国書院、教育出版)で問題ない」などとし、来年4月以降も変更しない方針を明らかにした。4日に開かれた教育委員会臨時会で採択が行われた。
 市教委庶務課によると、すべての地区で現在使用している教科書を採択した。理由について(1)4年間使ってきた教科書で十分な学習が行われており、指導上の問題は見受けられない(2)新学習指導要領に変わるまでの2年間で新しい教科書を選ぶと学校現場に負担が生じる−などとしている。
 臨時会には、佐々木武志教育委員長を含む6人の委員のうち5人が出席。「新しい歴史教科書をつくる会」が主導する自由社の教科書を含めた9社の教科書を審議した。(香川直幹)