高校生が育てた野菜や豚肉を使って豚汁を作り、命の大切さを学ぶ催しが24日、川崎市麻生区片平の県立麻生総合高校(佐野朗子校長)で開かれた。同校の「いのちの尊重実行委員会」のメンバーら約20人が、命の恵みが詰まった一杯を味わった。
「いのちを育て、その恵みをいただく」をテーマに、メンバーは10日に県立中央農業高校(海老名市)を訪問し、養豚場によるブランド豚「ちゅのとん」の飼育現場を見学。24日はこの豚肉のほか、麻生総合高の農園で収穫した大根と白菜、麻生区の農家が生産したニンジン、ゴボウなどを使って40人分の豚汁と白菜のサラダを作った。
生徒たちは「大根がおいしい」「他の高校とつながるって珍しいよね」などと言いながら試食。実行委員会委員長で3年の北嶋芳洋さん(18)は「命の恵みがあるから自分たちの命もある。そのありがたみを感じます」と話していた。 (北川 文)