マレーシアの高校生が横須賀市内の農家などに民泊しながら、県立横須賀高校(同市公郷町)の生徒と交流を深めている。10日は同校の文化祭に参加し、来場者らに自国の魅力をPRした。
同国南部のジョホールバル市にあるスルタン・イスマイル高校の生徒6人と教師2人は9日から横須賀に滞在。インターネット電話「スカイプ」で横須賀高校の国際交流委員の生徒と交流する縁で、文化祭シーズンに合わせて来日した。
生徒たちは、民泊先の横須賀・長井地区から学校までのバス通学を経験。華やかな民俗衣装を身に着けて文化祭の来場者を迎え入れると、マレーシアの紅茶や菓子を振る舞いながら、勉強中の日本語で積極的に話し掛けていた。11日も文化祭に参加する。
アリフ・アブドゥルラザさん(16)は前日9日夜、民泊先でおでんや天ぷらなどの日本食を堪能し、はかまをプレゼントされたという。「おじいちゃん、おばあちゃんがとても優しい。日本の高校生が文化祭に力を入れていることも、よくわかった」と話していた。(塩野 圭太)