地域の課題を解決しようと、県立山北高校(山北町向原)の生徒が3年間にわたって「総合的な探究の時間」の授業で取り組んできた成果の報告会が16日、町立生涯学習センター(同町山北)で開かれた。町の特産品を多くの人に食べてもらおうと町内のイベントでアピールしたり、給食に取り入れてもらったりした活動を報告し、食を通じた町の魅力発信の重要性を提言した。(佐野 克之)
同校は地域活性化のアイデアを考える授業が特色の一つで、全生徒が必修として学んでいる。報告会では3年生の代表6チームが成果を発表した。
町特産のニンニクに注目したグループは、地元農家の植え付けや収穫作業に参加。イベントや学校の文化祭で来場者に食べてもらうなど各地でPRし、「町外の人にも良さを知ってもらいたい」とした。宍戸愛彩さん(17)は「自分たちの取り組みを多くの地域の方々に支えてもらった経験が財産になった」と話していた。
特産品に注目したグループは、町の栄養士と協力して地元産のユズ、みそ、梅干し、厚揚げ豆腐などを使って町立山北中学校の給食の献立を考案。特産品給食として生徒に食べてもらい、好評だったことを報告した。「中学生にはいつまでも町を好きでいてほしい」と訴えた。浅倉花衣さん(18)は「生まれ育った山北町に多くの魅力があることを再確認できた。今後も町外の人たちに伝えていきたい」と話していた。
このほか▽動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で山北の自然の魅力をPR▽ボッチャ大会を開催▽長寿につながる環境づくり▽空き家を古民家カフェとして活用―の発表があった。
授業では1年時から地域産業や課題などについてフィールドワークを重ね、3年時は2~4人程度のグループに分かれ、山北の課題や地域を盛り上げるアイデアを考案して実践。報告会には取り組みに協力した人や町職員、山北中学校の生徒、地域住民らが招かれた。