教育不足悪化4317人 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 神奈川新聞2026年03月06日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
25年度当初文科省調査
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| ※文部科学省の調査による | 不足人数(人) | 不足が生じた学校数(校) | 不足が生じた学校の割合(%) | |
| 小学校 | 始業日時総合 | 1911 | 1398 | 7.6 |
| 5月1日時点 | 1699 | 1292 | 7.1 | |
| 中学校 | 始業日時総合 | 1157 | 823 | 9.1 |
| 5月1日時点 | 1031 | 744 | 8.1 | |
| 高校 | 始業日時総合 | 571 | 310 | 9.0 |
| 5月1日時点 | 508 | 269 | 7.8 | |
| 特別支援学校 | 始業日時総合 | 678 | 292 | 26.1 |
| 5月1日時点 | 589 | 284 | 25.4 | |
| 全体 | 始業日時総合 | 4317 | 2828 | 8.8 |
| 5月1日時点 | 3827 | 2589 | 8.1 | |
◆教員不足の算出方法=今回の調査では、フルタイム勤務の教員1人を「1」とし、非常勤講師は「0・5」などと勤務時間数に応じた人数に換算している。例えば、フルタイム勤務の教員1人の欠員に対し、非常勤講師1人を充てた場合は0・5人の不足となり、充てられない場合は1人の不足となる。文部科学省は換算して1人以上の不足のある学校を「不足の生じた学校」としており、学校数が「0」でも不足人数が計上されている場合がある。
悪循環招き現場疲弊 人材確保も改善見えず
全国の学校で教員不足が一段と深刻化していることが文部科学省の調査で明らかになった。休職者の穴を埋められずに他の教員の負担が増し、さらなる人員減を招く悪循環も。文科省や教育委員会はあの手この手で人材確保に取り組むものの効果は薄く、疲弊する現場に改善の兆しは見えない。
▽しわ寄せ
「誰かが抜けて、他の先生の負担が増え、さらに人が減っていった。子どもたちに影響しないよう笑顔を心がけていたが、正直つらかった」。東北地方の小学校に勤める男性教員は、かつての職場を振り返る。
男性の勤務先では、担任を受け持つ教員が産休に入った際、代わりが見つからず担任を固定できない時期があった。するとドミノ倒しのように別の教員が病気休職した。男性は「もちろん休職する先生は悪くない。すぐに代わりが出せない体制が問題だ」と訴える。
管理職も頭を抱える。関東地方の公立中の校長は、非常勤教員を探すために知人に声をかけて回り、80代の元教員に頼んだこともある。見つかっても非常勤の場合は授業以外の業務に携わらず「枠が埋まったように見えても他の教員にしわ寄せが行く。現場は疲弊感がある」と語る。
▽取り合い
2025年度に採用された全国の公立学校教員の選考試験競争率(倍率)は、小学校2・0倍、中学校3・6倍、高校3・8倍と、いずれも過去最低。小学校では7年連続で過去最低となり、志願者の減少が目立つ。
今回の調査で教員不足の小学校の割合が3割りだった青森県教委は、志願者を増やそうと23年度から高校生向けに小学校の職場体験を開催している。授業で児童と関わって、教員の魅力を感じてもらう取り組みだ。ハローワークへ求人も出し、担当者は「人材の取り合いの中。教員を選ぶ人を増やしたい」と話す。
国は処遇改善を図ろうと教員給与特別措置法(給特法)を改正した。残業代の代わりに基本給の4%相当を支給する「教職調整額」は、26年1月から毎年1%ずつ引き上げて31年1月に10%となる。働き方改革も進め、26年度からは教委に教員の業務量管理の計画策定を義務付けた。
ほかにも異業種からの呼び込みなど、あらゆる形で人材確保に取り組む構えだが、教職人気の回復は見通せない。文科省の担当者は「個々の子どもの特性に合った対応が求められ、教員のニーズは高まっている。手を尽くすしかない」と語った。
