高校神奈川NO537 2007.1.1
あけましておめでとう

新年のごあいさつ 神奈川県高等学校教職員組合執行委員会

目の前の子どもたちのための教育改革を   竹田邦明
 「教師の最善の能力は、自由の空気の中においてのみ花開くのであり、この空気をつくり出すことが行政官の仕出なのであって、その反対のことをすることではない」。1946年、アメリカ教育使節団が行政のあり方について述べた言葉。
 「政府指導をすべて無視した授業をしているから」。2005年、イギリス11歳児ナショナル・テストで全国トップの成績を収めた小学校校長の言葉。彼女は政府作成の授業プランについて「教師の独創性を殺す以外の何ものでもない」といい、「給与を上げるだけでは不十分。教師か求めているのは自由です(雑誌「世界」から)」と。
 サッチャー教育改革から20年、イギリスでは学カテストの弊害から脱する模索がはじまっている。対して日本ではサッチャー教育改革を追いかけるように安倍「教育再生」が始まろうとしている。


新しい「戦後」へ!   藤本泰成
 教育基本法が改悪された。「個」から「公」重視へと教育が変えられようとしている。「公」とは何を指すのか。「仲間」と考えるのか「国家」と考えるのか、違いは大きい。
 「愛国心」の条項が盛り込まれた。「心」の問題は法に書き込むものではない。
 教育への国の介入は、免許更新制と相俟って更に進むに違いない。しかし、私たちは、子どもの前にいる。直接顔をむけ、話している。大いに語ろうではないか、社会の実相について。この国に生きる者のことを、この国に生きた者のことを。
 恥ずべき政治家を笑いながら、真実を語ろうではないか。そこから「新しい戦後」が始まる。


「出発の年」に   園部守
昨年末教育基本法の改悪が強行されました。時代がまた一つ曲がり角を曲がった、という感は否めません。 
 今、わたしたちに問われているのは、いかに国家が法律で「お国のために死ぬ子どもをつくる」教育を強いようとも、わたしたちは「子どもの心をはぐくむ」教育を実践しつづけなければならない、ということです。もちろん教育実践のみがたたかいではありません。そしてその教育実践とは生徒に声高に「反戦平和」や「護憲」を語ることではなく、生徒ひとりひとりと真に向き合った「子どもの心をはぐくむ」ものだと思います。戦前にも軍国主義の流れに抗して、子どもたちと向き合って子どもの心をはぐくんだ多くの教職員がいたことを忘れてはなりません。そして、「今日もあの子が机にいない」ことを出発点とした人権・同和教育も戦後教育の財産だと思います。
 先輩たちの財産を受け継ぎながら、「実践をもって運動をつくる」出発の年としたいと考えています。


「働けば自由になる」   畠山幸子
 アウシュビッツの入り口に掲げられた言葉です。どれだけの人々が、この言葉を信じて、この門をくぐったのでしょうか。
 特定の民族、性的マイノリティー、障がい者たちを、まるこど葬ってしまおうとする施設に、なんと不釣り合いな美句。
 今、不「安倍」増内閣などと称される危なっかしい内閣のもと、格差は拡大し、働く者の権利も人権も危険にさらされています。
 でも、絶望なんかしているわけにはいきません。次の一歩をどう踏み出すか。いつだって、今たっているところから動き出すしかないのですから。そして何より、働いて自由であることを求めて。


新たな亥年現象を   佐藤治
 早いもので最初に執行部に入ったときから、干支が一回りした。『高校神奈川』の12年前の号を見ると、石川真澄さんが指摘していた参院選挙の「亥年現象」が書いてあった。「亥年の参院選は、直前の統一地方選で燃え尽きた地方議員の働きが悪いために、自民が敗れるというものだ。
 その亥年がまたやってくる。すでに12年前の亥年においても、村山内閣のもとであったため、必ずしも分
析は当てはまってはいないが、自民党は議席を減らしている。
 政治状況が最悪の中で新たな亥年を迎える。「もう一度」ではなく、新たな亥年現象を創りたいものだ。


平均年齢59才!   西原宣明
 ある日地理の授業で、生徒が「○○国の平均年齢は59歳です。」と発表しました。「エーッ」と言う声とともに、「今年生まれた子どもの親は何歳なんだあ?」「マックと?」「アイドルとかは?」などツッコミが入ります。すぐ「平均寿命」訂正されましたが、平均年齢59才にはびっ〈りしました。
 日本の平均年齢が気になります。43.7才で世男一だそうです。2036年には50歳と推定されています。ちなみに私が住んでいる横浜市都筑区は36歳で、私の家では27歳。もっとも1歳6ヶ月の子どもが平均年齢を下げていますが…。子どもたちのために今年もがんばりましょう。


今年もよろしくお願いします   飯川賢
 この間の公務員への攻撃、教育基本法への攻撃、日米軍事再編、そして格差拡大など神奈川の教育現場で働くものをターゲットにしているかのように世の中が大きく動いて。その中での神高教の動きは今後を大きく左右すると思っています。
 たくさんの方たちとつながり、たくさんのことを学び、たくさん議論してこのひどい状況を変えたいと思っています。神高教には、これまでの活動で作り上げてきた信頼で結ばれた仲間が組織の内外を問わず、たくさんいます。その力をぜひ今後につなげ、活かしていきたいと思います。今年もよろしくお願いします。


きびしい時代の中で   佐々木克己
 昨年は教育基本法が改悪されました。今年は教育関連諸法案の審議が行われることになると思います。 今、私たちに必要なことは次の三点です。@「やらせ」の教育基本法を廃止し、「真」の教育基本法を復活させること。A教育関連諸法案の改悪を許さないこと。B憲法九条を守り抜くこと。
 国会情勢は依然としてきびしいままです.しかし、今年は参議院選挙もあり情勢を変えるチャンスでもあります。
 情勢は確かにきびしいですが、仲間を増やし組織を拡大してゆく中から次の展望が見えてくると思います。このきびしさに下を向く事なく、前を向いて今年もがんばりましょう。



高校神奈川目次にもどる