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高校神奈川 No.549

2008年1月1日

新年のごあいさつ

あけましておめでとうございます
執行委員長 竹田 邦明

 船場吉兆が「鹿児島牛」を「但馬牛」として偽装販売したのはどうせ買うことないから「そんなの関係ねー」ですんでいたけど、赤福には「うーん、ほんとかよ」、「そんなことしなくったって売れたろ」、マックでは「ホント?シェイクはしょっちゅう飲んでたんだぞ」、そしてシュウマイは「ホタテをもっと後ろに書かなきゃいけなかったからって、なにも全部捨てることはないんじゃないの」などなど。売るんがための嘘ばかり。そういえばちょっと前はミートホープ、白い恋人、比内鶏、さらに、不二家もありました。子どもたらに「うそはいけない」と言ったって、これだけ毎日うそが流されていれば大人の言うことを信用しないでしょう。ところで赤福のお餅を握って指で餡の形作るところの映像が何回も流されたけど、いまあの人たち(おそらくはパート従業員であろうか。)はどうしているのだろう。経営者の利益のために雇用を失った労働者の存在がそこにある。
 最近、「生徒指導」のあり方が見直されている(アメリカのゼ□・トレランスの影響とか)。服渡や頭髪指導を厳しくし、規範意識を育て、そこから学校を「建て直そう」とするとするとりくみだ。昨年末、A新聞「がっこう探検隊」で紹介されたF県立S高校(定時制単位制高校)の記事。「校則も制服もない。先徒は社会常識にのっとって行動すると信じるからだ。派手な茶髪やピアスをした生徒には『本当にその格好で面接に受かるか』などと声をかけ続ける」「黒く染め直せと言うのは簡単だか、それでは自分で考える機会を奪ってしまう。」が新鮮に見える。(とはいえここにも「茶髪はやっぱり直したほうが良い」という考えが透けて見えなくもないが。)
 ことしも「格差(差別)是正・解消」のために仕事をします。

「貧困な精神」を捨てよ!
執行副委員長 平和フォーラム 藤本 泰成
 防衛事務次官の接待疑惑から、この国の自衛隊をめぐる汚職構造が見えた。昨年は、政治家の献金疑惑など、金をめぐる問題で何人の閣僚が辞任したことか。政治の世界がそのようで、何で「国を愛する態度」を教えることができようか。県教委は、昨年「進学」を高校教育の目的に据えた。事は違っている。自分が社会とどう関わって生きていくのか、そのために何が必要なのか、結果として「進学」という選択肢が生きてくる。「進学」が教育の目的になっては、本末転倒と言わざるを得ない。日本の高校生は、何のために勉強するのか。豊かな暮らしを得るため、お金のため、そこからは「貧困な精神」しか生まれない。社会のため、人のために働きたい、そこから豊かな生活も生まれる。そのような意志を育んでいく哲学がこの国にない。政治も、行政も、生きることの哲学を学ぶべきだ。

「団結に自信を持って」
書記長 園部 守

 ボーナスの8%カットから始まった給与抑制、マイナス人勧を経て今年は10年ぶりの差額支給。例えわずかでも賃金の引き上げや労働条件の改善は組合なしにはあり得ないことを実感できた確定闘争だった。
 今から振り返れば、給与抑制やマイナス人勧、そして給与制度の見直しさえも、あの程度でくいとめられたのは組合の力、ということが実感できる。「組合の力」とは結局のところ「団結」しかない。「団結」し、それをどう相手に示すかが組合活動の基本。
 07秋闘はその基本に忠実にたたかったことで「学校事務センター化見送り・現業定数確保」など成果をあげられた。分会総意の「要求書」を突きつけて横暴な校長を一歩下がらせた分会も。「団結に自信をもって」今年もすすみたい。
 今年もよろしくお願いします。

おにぎり食べた?
書記次長 畠山 幸子

 家は貧しく、児童虐待とDV、一歩外に出れば露骨なイジメ、それでも健気で優しい、みすぼらしい身なりをしてはいるが実は美少女といった主人公が、昔の少女漫画には登場した。私としては、敵役の、金持ちで意地悪な女の子に肩入れをしていた気もするが、「貧困」は結構身近なものでもあった。しかし、「餓死」は、遠くビアフラの話題か、時代をさかのぼっての飢饉とのむすびつきでしかない。
 北九州市で「おにぎり食べたい」と書き残し餓死した男性、貧困のため妊婦健診が受けられず「飛び込み出産」をしようとし、受け入れ拒否のあげく死亡した女性。いま、「格差社会」のなかで、最低の人権である生存権が脅かされている。生活保護基準の見直しが行なわれる今年、さて、どんな運動を始めようか。

「偽」を見抜く目を
書記次長 佐藤 治

 07年を象徴する字は「偽」たっだ。食品をはじめとして「偽装」という言葉が何度メディアにのったことだろう。
 08年度は干支はネズミだ。聞くところによると、「ネズミは味の分かるヤツ」だそうだ。食べ過ぎて太るネズミはいないが、「コク」のある食べ物をあたえると食べ過ぎるそうだ。ビールはドライを嫌い、モルトを好む。なかなか物がわかった動物だ。
 「偽」は「人が為す」と書く。為した「偽」は人に何を為すのだろうか。期限の切れたサラダくらいならまだいいが、政治や労働に持ち込まれた「偽装」は人の命や将来にも影響を及ぼしかねない。「為した結果」が「人に何を為す」のか、考えめぐらしたい。
 そういうことに、よーくチューいする一年にしよう。

「今年の抱負」
執行委員 西原 宣明

 おけましておめでとうこざいます。いきなりですが、決意表明をさせていただきます。
 わたしは、「前例にとらわれず、自ら行動し、新たな課題に挑戦します。」「対話を大切にし」「すべての人の人権を尊重します。」「明るく活き活きとした職場づくりを推進します。」「不当、不正な要求に対し、毅然として対応します。」管理職には「働きやすい職場環境」、「総労働時間の短縮」、「自ら職員の範となる行動」を求めます。
 さて、どこから引用した文章だかおわかりでしょうか?これは「神奈川県職員行動指針」からです。「神高教組合員行動指針」でもおかしくないかもしれません。
 さあ「県民の信頼に応え、県民全体の奉仕者として誇りと自覚」をもって、今年もともにがんばりましよう。

新しい年に新しい政治を期待する
執行委員 佐々木 克巳

 近年、日本国内において経済格差がますます拡大しています。国民総中流と言われていた時代があったとは思えないほどの変貌ぶりです。多くの国民にとって暮らしにくい時代になってきました。これは自然現象ではなく、政策的に格差社会を作ってきたのです。
 ただ格差が大きくなってきただけではありません。日々の生活に困るほどの貧困、絶対的貧困が拡大してきているところに現代日本の最大の課題があります。一方には一生使っても使い切れないほどの財産を持つ人がいながら、他方には餓死する人や野宿生活をして凍死する人もいます。近代以前の社会に舞い戻ってしまったような今の社会です。
 しかし、次期衆議院選挙もそう遠くではないと思います。新たな年に、新たな政治状況が生まれてくる事を願ってやみません。

今年もよろしくお願いします
執行委員 飯川 賢

 07年12月に、キャンプ座間にアメリカ陸軍の第一軍団司令部が発足しました。軍用車両もたくさん運び込まれています。
 すぐとなりには、陸上自衛隊の中央即応司令部が編成されて、日米の陸軍協力体制ができあがる予定となっています。
 また、すでに、海上自衛隊の基地がある横須賀には、08年8月に原子力空母が母港としてやって来て、日米の海軍協力体制ができあがる予定です。後世の歴史のなかで今年が転換点とされないように、運動を作っていきたいと思います。
 神高教には、これまでの活動で作り上げてきた信頼で結ばれた仲間が組織の内外を問わず、たくさんいます。その力をぜひ今後につなげ、活かしていきたいと思います。今年もよろしくお願いします。


「07秋季年末闘争」をふりかえる

 神高教は07秋季年末闘争で「学校事務センター構想反対、現業採用再開」と「07賃金確定闘争」を県段階の最重要課題として運動をすすめ、大きな成果をあげました。高校神奈川では今秋闘の成果を4人の組合員の方に、振り返っていただきました。この成果を次の運動に結びつけ、神高教運動の新たな発展を目指しましょう。

徹夜交渉で労働条件を考える
弥栄西分会 

 「えっ!ステージで寝ちゃっていいんですか!?」ドラマに出てきそうなレトロな県庁大会議室は、寝袋を広げ寝っ転がる人。シューマイ弁当を食べる人・・・各分会から集まった人でごったがえしていた。「いい経験になるよ。終電まではお酒付き合うから!」なんて言葉に乗せられて参加した徹夜交渉。一応新採用の私はちょっと場違いで、朝までの長い時間、ただただひたすら待っていたのでした。
 そもそも基礎知識のない私は、時々本部の人が交渉状態を説明してくれてもいまいちわからず、隣の分会長の通訳でやっと理解。要するに今回の焦点はボーナスに優良と普通の格差を広げるな!ということで、それはその通り。他にも子の看護休暇の延長など盛りだくさんで、私がちょっと驚いたのは、臨任や非常勤の人が結婚した時、旧姓を名乗ることが認められていなかったこと、そんなのおかしいですよね。とにかく、私たちの労働条件が今ここで話し合われているんだなということはとても実感できました。
 しかしなんと。「交渉延期!?」。一回目の交渉は決着しなかったので、配られたサンドイッチを食べながら、まさか来週も徹夜?と。
 そして交渉二回目。夜10時半ころ「妥結」の提案が本部からでました。とにかく、いろいろな交渉は前進したらしく、住居手当も千円アップ!差額というものが支給されることなどわかりました。
 今日、12月26日。その差額の支給日。これは10年ぶりの支給だそうです。少しの前進と思う人もいるかもしれません。しかし、この交渉がたとえ少しずつでも私たちの労働条件をよくし、そして守っている。その大切さを考えました。

(07年度新採用)


団結が勝ち取った「事務センター見送り」
荏田分会 

 「学校事務センターの実施は見送る」最終交渉の席上で当局がこう切り出したとき、私は自分の耳を疑いました。一昨年以来「何が何でも学校事務センターを設立する」として着々と準備をすすめてきた県教委が「見送る」の三文字を明言したのです。「うれしい」と
いうよりビックリした、というのが本音でした。
 学校事務センターについては一昨年の秋以来ずっと課題となってきましたが、特に07年のはじめに「県下10カ所(のちに8カ所)に業務と人員を集約」「学校には事務長と非常勤のみ配置」の提案以来、07春闘交渉をはさんで、07秋年闘争の最大の課題として神高教全体でとりくんできました。
 正直私たち事務職員の間では設置後の対応を考えるべきとの声が多く聞かれる中で、当局から本当に譲歩を引き出せるか半信半疑の中でのとりくみでした。しかし、本部執行部を中心に署名(1週間で4000筆以上)、職場集会、はがき行動(当局が「きわめて大量の」と言及)などのとりくみが、最終局面で当局の大きな譲歩を引き出すことにつながったと思います。
 私たち事務職専門委員会は本部執行部とともにこの闘期間中に5回の県教委交渉をもち、学校事務労働の教育的役割を強く強調し、「学校現場で教員とは異なった専門性をもちつつ、ともに子どもを支えていく立場」から「学校現場に不可欠」との主張を行ってきました。「授業料の滞りがちな生徒の情報を担任や学年の教員と共有し、減免や奨学金申請、生活保護の申請にまでも結びつけていく」事例や「教室備品の購入に際してそれぞれの学校の生徒実態にあったものを教員と協力してすすめていく」事例など、センターでは集約しきれない教育活動と行政事務との融合、そしてそれを実現する教員と事務職員との協力関係が学校事務の本質である、という組合の主張を当局に了解させたのはまさに神高教の団結の力だったと思います。
 今後は、組合が交渉で主張した校内での協力体制がどの職場でもきちんと位置付くような活動をすすめたい。

(事務職専門委員)


当たり前を当たり前にした組合喜の力
百合丘分会 
 
今回の確定闘争で育児休業期間を昇給や退職手当で百分百と換算する仕組みがやっと実現しました。「育児休業をとると療養休暇や休職よりも昇給や退職手当で不利になる」こんな理不尽な制度を改善するのに四半世紀以上がかかりました。もちろん私が就職した当時(1977年)はやっと教員と看護士の女性に1年間の育児休業が認められた時代。同じ職場で働く事務職員や現業職員にも育児休業制度はありませんでした。
 まずは職種の拡大ということで、神奈川県独自で「育児休務」を導入し、次に男性への適用が実現すると次の目標は期間延長、そして差別的な処遇の改善でした。女性委員会を中心に県当局との交渉のたびにこの制度の差別性を訴え続け、やっと今回の確定交渉で実現できました。
 私たちの日々の生活の中で「変だ」「おかしい」「もう少し何とかならないか」そんなつぶやきが集まって「要求」となり、要求の輪が広がって実現していきます。思えば「権利」や「平等教育」に携わって四半世紀余、神高教とともに歩んできて最後の年に大きな課題が解決したことを本当にうれしく思っています。

(女性委員会元委員長)


全国的に攻撃が強まる中で、4年間の「休戦」を実現!
湘南分会 

 全国的な現業職員の賃金や定数に対する攻撃で、中には宮崎県のように学校現業職を廃止し、現職者は別の職に配置転換するなど強引なやり方をするところも現れてきています。神奈川ではそこまで強引でないとしても、この間12年にわたって新採用をとらず、退職者は非常勤や役務費での補充となったため、今年度は臨任を含めて各学校2人の定員が何とか維持されているものの、退職者の急増で5年後には各学校平均1人の専任すら確保できない状況に陥ることが明らかになっていました。この状況をふまえて、当局は各学校への配置をこれまでの「専任(臨任)2プラス非常勤または役務費」から「専任1プラス非常勤1プラス役務費」とする、との考えを明らかにしました。これでは、今後の退職者がでるごとに定数が削減され結果的に現業職の廃止にも道を開きかねない、と判断し、現業労働組合としてこの段階で「採用再開」を対置して運動をすすめてきました。
 結果的には、国からの「学校、部局を問わず現業職の採用は行うな」とする指導をはねのけることはできず「退職不補充」は継続せざるを得なかったものの、退職者の補充は臨任で行うことを確認し、定数として確保することで、従来の「専任(臨任)2プラス非常勤または役務費」の配置を今後4年間おおむね確保することに成功しました。全国的に吹き荒れる現業定数への攻撃をふまえれば、少なくとも今後4年間の定数を確保したことで「休戦」状況を実現した点は評価できると考えています。この成果も神高教が組織をあげてたたかった成果だと思います。
 この4年間の中で、現業組合は近隣校での「学校環境整備の共同実施」(グループ化)もすすめつつ、「現業職員は学校に不可欠との認識を共有できるものとしていきたいと考えています。

(現業労組書記長)