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高校神奈川 No.554

2008年6月20日

教育施策の検証を求め
 −08教育改革要求提出−

高教組と十分協議すると回答■ 山本教育長
 6月3日午前11時30分から、「教育改革要求書」の提出交渉が行われた。要求を受けて山本正人教育長は「立場の違いから意見の相違はあるが、子どものためという点を唯一の視点として高教組とはしっかりと話し合いを行いながら教育行政を進めていきたい」と応え、「具体的な内容については各課、担当と十分に話し合って欲しい」と回答した。この回答を受けて神高教は関係各課との交渉を展開する。

 教育改革要求は神高教が年度初めに教育施策について総括的な要求を提出し、今後の教育課題や教育予算要求についての足場を築くことを目的に毎年実施されているもの。
 今回の要求提出交渉には神高教から園部執行委員長をはじめ全執行部が出席、県教委からは山本教育長、笠原教育局長をはじめとする教育委員会幹部職員が出席した。冒頭園部執行委員長の「教育や学校を良くしたいという思いは共通のものがあるが、全体のバランスやプライオリティを明確にしないと思いとは逆に全体としてとんでもない結果を生み出すことがある。今何が重要か十分に協議していきたい」との挨拶を受けて、佐藤書記長から重点要求の説明を行った。
 佐藤書記長は要求書に沿って「現場との協議不足や学校の実態との乖離した教育施策の検証」「悉皆による高等学校学習状況調査」「公立全日制の定員枠の拡大」「私費負担の軽減」などについて現場実態をまじえて説明を行った。(交渉の詳細は情報  号参照)


多彩な企画で盛り上げ
−08新採用歓迎パーティーに80人−

 4月24日、藤沢産業センターにおいて神高教青年委員会の主催による新採用歓迎パーティーが開催された。
 新採用パーティを青年委員会が主催するのは今年度から。今年度は企画・運営に11人の青年委員がスタッフとして積極的に関わった。
 悪天候や、当日が教科別の新採用研修日であったこともあり、開会時間が予定より遅れるなどハプニングはあったものの、80人の参加者は、07年度に行われた沖縄へのスタディーツアー(うちなーツアー)の内容紹介や青年委員会の紹介、教職員の権利に関するクイズなど多彩な企画に大いに盛り上がり、2次会も行われるなど情報交換や交流がすすめられた。
 青年委員会は今後も青年教職員の交流をめざして「うちなーツアー08」(6/14〜6/15)「激熱猿島探検ツアー」(7/21)などにとりくむこととしている。
 

【神高教青年委員会】 猿島ツアーを募集
 
 神高教青年委員会は今年度から実施している学習会の3回目として「猿島ツアー」を企画し参加者を募集している。
 ツアーは組合員と家族を対象に、7/21 9時30分横須賀三笠桟橋に集合。チャーター船により横須賀の軍港見学を行ったのち、東京湾唯一の無人島「猿島」に渡ってBBQを楽しむ企画。現在東京の青年教職員(都高教青年部)にも参加を呼びかけており、都県を超えた交流も期待される。
 参加申し込みは7/14までにFAXで本部まで。参加費は2000円。詳細はチラシ参照。

退任挨拶

前執行委員 西原宣明

 日教組で四年、神高教で二年、あわせて六年間ありがとうございました。与えられた責任の重さを実感しながら、何とかつとめさせていただきました。
 六年間で配った名刺は千五百枚を超えました。全国の仲間やそうでない人もふくめ、いろいろな人といろいろな話をして、運動の拡大と強化をはかってきたつもりです。そのためにお酒もいっぱい飲みました。わたしとお酒を飲んだ人のなかには、次の日つらい思いをする人もいたそうです。そのせいか、はなはだ不本意ですが「トゥモロー・クラッシャー」と一部で呼ばれるようにもなりました。わたしと一緒にお酒を飲むことは本人の自由意思です。次の日「クラッシュ」するかどうかは自己責任なのですが…。
 わたしは、この四月からは七年ぶりの担任、八年ぶりの分会役員、十二年ぶりの親睦会幹事など、久しぶりにいろいろと職場で動き回っています。忙しい毎日ですが、自分自身の居場所はやっぱり学校なんだなと実感しています。
 今、わたしたちが運動で止めることができなかった、政治主導の「教育改革」がすすめられています。「改革」の被害を受けるのは子どもたちです。現場の教職員は、子どもたちの「防波堤」にはなれなくても、せめて「緩衝材」として、子どもたちの豊かな学びを保障していかなければなりません。
 定年まで十六年、十年前のパスポート写真の身体を取りもどすべく努力しながら、いかに効果的な「緩衝材」になれるかを考え、これからも現場で教育実践・組合活動にとりくんでいきます。会議・集会などでお会いしたときには、「トゥモロー・クラッシュ」しない程度におつきあいいただければ幸いです。これからもどうぞよろしくお願いします。


米軍基地の撤去を訴え
−5・15平和行進に参加−

  5月16日から18日にかけ、5・15平和行進実行委員会と沖縄平和運動センターの主催により、第29回の「5・15平和行進」が沖縄県で行なわれた。1972年5月15日の沖縄返還から34年がたつ。日教組の仲間も全国各地から駆けつけ、神高教からは青年委員会から「うちなーツアー08」の下見も兼ねて二人(磯工分会田島さん、弥栄分会加藤さん)が参加した。
 16日の結団式に続いて17日には南コース約16Kmを踏破、18日には戦跡見学、集会というハードな日程をこなしつつ、沖縄をはじめ全国の仲間との交流を行った。(参加記は2面に)




3.31神高教退職記念パーティ
長いあいだ ごくろうさま

 退職される組合員の方々への感謝の気持ちをこめて、今年も3月31日にワークピアで「神高教退職記念パーティ」を行いました。
 2007年度末に退職される組合員の方は141人。そのうち101人の方に参加していただくことができました。今後の抱負や学校・分会の思い出、神高教への思いをうかがいながら、和やかな雰囲気の中、なごりを惜しみながら散会となりました。


教研のさらなる活性化を!
新採用者の教研活動への参加を! 

 5月14日6時から本部大会議室において教研担当者会議が開かれた。参加者の数は、三十名程度というものだったが、これが現在の各職場の多忙化の現実と、教研のいとまがない状況を象徴しているように思われた。しかし、大量の新採用者が職場に入って来たなかで、自主的な研修の意義は、ますます増大しているはずであり、授業をどうやったらいいのか、ということに始まって、さまざまな社会的な問題について、どのようにアプローチしたらいいのかといった課題に直面している先生方は、少なくないのではないか。その潜在的な要求を掘り起こしていくことが、現在のわれわれに求められているのではないか、ということが提起された。
 平塚商業分会からは、在日外国人教育についての分会教研の報告があった。ニュー・カマーの問題を、アメリカの「アファーマティブ・アクション」と大統領選挙の関係についての知識をもとに学習した。各小委員会報告では、青年期のこころを考える小委員会より、子供たちだけでなく、教員の心の問題を問題としなければならなくなった現状が報告された。また、図書館小委員会からは、ホームページへの執筆募集、平和運動小委員会からは、平和教材の提供への要請があった。女性解放小委員会からは、女子のスラックス導入が59以上の学校に広まったことを前進と受け止めるが、メンバーが高齢化している問題が報告され、日本語小委員会からは、活動重視の「国語」教育を克服する取り組みについて報告された。解放教育小委員会からは、出前講師の提供の申し出があった。
 本部の畠山副委員長からは、次のような報告がなされた。@昨年は11支部のうち9支部で開催された支部教研の成果を県教研の方に持って来られないか。A開催数が若干盛り返して、延べ58回になっている各分会の教研をもっと盛んにしてほしい。B授業公開は元々自主的な教研活動のなかで行われていたものである。研修を自分たちの手で作り出し、取り戻していく取り組みが必要である。C本部としては、各教研小委員会の高齢化とメンバーの固定化の現状を改善するために、若い人たちが集まれる場を保障していきたい。D日教組全国教研には、11人のレポーターほか司会者を派遣して積極的に取り組んだ。プリンスホテルの暴挙を忘れないようにしたい。E神奈川の教育の最大の矛盾である定員枠の問題について、今後街頭に出る署名運動を起こし、広範な層に呼びかけていきたい。
           


 第24回 新しい男女共同社会をめざす集い 
講演「言葉とジェンダー」講師 中村桃子(関東学院大学教授)を聴いて
                   

■5月17日、神高教会館で「第24回新しい男女共同社会をめざす集い」が開催された。講演「言葉とジェンダー」の内容を紹介する。 

 ジェンダーはつくられるもの、はじめにありきではない、それはもう当たり前の事実である。しかし、この国のジェンダーがどんな風につくられたかということになると甚だあやしい。
 今回の講演はこの国の、とくに明治以降のジェンダー形成と言葉の関係を明らかにしたものであった。
 大抵の人は昔から女性は男性とちがう言葉づかいをしてきたと思っている。日本女性が昔から使ってきた言葉づかいが自然と「女ことば」になったと思っている。ところが実際はそうではない。実際の女性達はさまざまな言葉づかいをし、男のような言葉づかいもしてきた。では、いつごろから「女ことば」は登場したのか、中村さんは明治以降「女ことば」はつくられたのだという。明治のはじめ女子学生は書生言葉をつかったり、西洋語を使ったりしていた。そのうち一部の女子学生が「てよ・だわ言葉」を使い始めるが、それは儒教に基く良妻賢母教育への回帰に対し、女子学生が自分たちのアイデンティティを表現しようとした試みだった。が一部の小説家や翻訳家が女子学生の登場人物の言葉として使い始め、その後明治の社会で「女学生ことば」をセクシュアリティ化性別化の有効な手段として特徴つけたという。
 最近「ぼく」という言い方をする女の子がめだつと言われるが、それはすでに明治の少女にも見られた。女の子はいつの[時代にも性差別化から抜け出そうとしてしてきた。抜け出すための言葉であった「てよ・だわ言葉」が後に差別化の道具にされたにせよ、女子学生は抜け出そうとしてきたのである。ジェンダーに対する抵抗は明治にもうすでにあったのだ。この流れは今も脈々と続いている。これからも女達は言葉を通してジェンダーに抵抗していくであろう。しかし、そのような抵抗の必要の無いジェンダーのない社会をこそ本当は求めたかったのだと明治から今にいたる女性の群像に思いを馳せる講演でした。


人生5回目の沖縄は、シュプレヒコールと泡盛の熱い3日間!
−沖縄平和行進参加記− 

 平和行進初日、団結式で。沖縄県教組の山ちゃんが「この9条Tシャツを2年間で国民の過半数に普及させます。すると福田さんも怖くなって国民投票できなくなるはず!これを抑止力といいます。」と。講演後9条Tシャツ売り場には長蛇の列ができていました。もちろん私も1枚購入です。
 運動の目標は高く、大きく。でも活動は明るく、楽しい。沖縄パワーはすばらしい!!

 修学旅行で訪れた平和祈念公園を出発し、のぼり片手にシュプレヒコール。夜はオリオンビールで疲れを吹き飛ばし、さらに今度は泡盛片手に語り合い。ガマでは静かに平和を願い、右翼の街宣車に興奮して、あっという間の3日間でした。

 今まで集会やデモのときの「団結ガンバロー!」は、恥ずかしくて苦手だったんです。だけど、おじいやおばあや子供たちに「ありがとう!」って手を振られて、全国から集まった仲間たちと語り歩いた沖縄で、私は心から「団結ガンバロー!」言っていました。
 今まで基地問題や、沖縄戦のこと、聞いて、読んで理解していると思っていました。だから、沖縄戦の事実を伝えていかなくてはいけない、基地には反対しないといけない。そう思ってきました。でも理解し、わかっただけではだめなんだ。その次には行動が続かないと!
 「歓迎されるデモ」を初めて体験して、行動することのすばらしさを感じました。
 あの、子供たちの太陽のようなまっすぐな笑顔を守りたい!
 全国に広がれ「9条Tシャツ」!届け!平和への熱い願い!!


<書評>
「格差社会にゆれる定時制高校」(手嶋 純著)

 安倍政権が突然政権を投げ出すという前代未聞の事態が起こり、その安倍政権下で私たちが大切にしてきた教育基本法が改悪されました。改革のつけが国民にまわり、格差の拡大が問題となっています。教育の場でも改革の名の下、弱者が切り捨てられています。その現象が定時制高校に顕著に現れていると著者は指摘します。定時制高校の現状を通して今の学校や教育を考えてみようと提案しているように思います。しかし、読み進むうちに、それは定時制高校の話だけではなく、全日制高校、特に課題集中校にもかかわっていることが分かります。
 ここ数年で定時制高校をとりまく状況は大きく変わっています。教育改革によって教育困難校と呼ばれる学校が姿を消し、定時制高校に行かざるをえない生徒が大幅に増えたことに原因の一つがあると思います。県教育委員会は改革によって起こったことを検証する必要があります。「定時制のゆくえ」の章では的確にそこを分析しているので、県教育委員会の方たちにも是非読んでほしいと思います。
 福田政権に替わりましたが、上からの教育改革は今後も続くと思います。教員に対する管理も厳しくなっていくでしょう。このような状況だからこそ、現場の私たちが元気でいなければいけません。私はこの本を読み終えた後、元気が出ました。この本を多くの組合員に読んでいただき、現場からの教育改革議論のきっかけになったらよいと思います。