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高校神奈川 No.600

2012年01月25日

『高校神奈川』600号に寄せて

執行委員長 園部 守

 「今日は徹夜だから」「えっ? また!」「だって明日朝、『高校神奈川』の入稿だから」「相変わらずね」「明日は原稿をもって真っ直ぐ印刷センターに行くよ」連れ合いとのこんな会話を何度繰り返したろう。
 入稿前は必ず徹夜、予定の原稿は集まらず、執行部に依頼した原稿は記事としては使い物にならず。終電の時刻を過ぎても割付用紙は空白ばかり。最低でも月に一度はおとずれた、恐怖の夜。
 それでも、入稿の朝の解放感と、稚拙でも我が筆になる記事が活字となって1万近い組合員に届く喜びは代え難いものだった。
 「二百号記念号」「どうなるどうする中学卒業生急増急減」「暴走列車国鉄分割・民営化を止めよう」などの、運動面でエポックメイキングとなる特集記事も記憶に残る。『高校神奈川』の企画として「分会ニュースコンクール」や「神高教写真展」など、分会活動や趣味・福利厚生活動とのジョイントも組織拡大や強化に多少なりとも役だったと自負している。
 「組合の機関紙は官報にあらず」「機関紙は運動の報告ではなく運動を作り出すもの」「見出しで読ませろ」「紙面作りはスポーツ紙を見習え」などなど、投げつけられるアドバイスという名の批判と怒号、そしてそれに倍する激励。『高校神奈川』作りは私にとってまさに神高教運動の出発点だった。
あれから四半世紀余り、その『高校神奈川』が本号で六百号を数えた。私が編集担当だったころは二百号前後なので、その後四百号を重ねたことになる。
改めて、これまで編集に携わった執行部や寄稿していただいた方々、そして何よりご愛読いただいた組合員の皆様に感謝したい。
 世はまさにIT時代。商業紙でさえ生き残りをかけた熾烈な競争の中にある。
 どの組合もHPを充実させようと懸命だ。しかし、組合機関紙の役割は衰えることはない。HPは「見たい」という思いが前提となる。機関紙は「読ませたい」という思いが出発点だ。その点確かに機関紙は押しつけがましい。しかし、組合活動のひとつの原点は間違えなく押しつけがましさにある。
職場での「彼この頃元気ないね。話を聞いてみようか」から「権利獲得・行使をすすめよう」まで、一人を一人にしないという点で組合は押しつけがましさの共同体とも言える。
 2013年の自律的労使関係移行を目指して、公務員労働組合、教職員組合は今年まさに正念場を迎える。あらたな時代に、『高校神奈川』が、さらに押しつけがましく、組合員のコミュニケーションツールとして、多くの組合員に親しまれることを切に願う次第だ。
 最後に、『高校神奈川』は不滅である。そして編集者の悪戦苦闘も不滅である。


共助と協働の2012年に!

○これからの社会に期待すること  −副委員長 佐々木克己
 政権交代から2年4ヶ月が経過しました。しかし、参議院選挙での民主党の敗北結果をうけて、私たちの期待する政策の実現化は難しい状況となっています。
 その一方で、大阪における選挙結果は日本社会の閉塞状況の反映であると考えています。かつて総中流社会といわれていた日本で、格差が拡大し、絶対的貧困層が出現するにいたっています。一度格差の底辺に位置づけられたら、そこから移ることが極めて困難となっています。
 1月、不起立に関する最高裁判決があり、減給・停職は裁量権の逸脱として取り消されました。大阪の教育基本条例案をはじめとする現状に対する司法の危機感の表れかもしれません。社会のあり方の転換が必要であり、粘り強い運動が求められています。

○龍の恩返し  −書記長 佐藤 治
 ある夏の夕方、男が庭を見ると龍がいた。
 男 おい、どうしたんだ。
 龍 夕立を降らせようと思っていたら、雲から足を滑らせまして。
 男 情けねぇな。怪我はないかい。
 龍 おかげさまで助かりました。あたしで役立つときは何なりといってください。お返しをいたします。
 男 じゃあ早速だけど,暑くってたまらねえから、一降りさせてくれねぇか。
 龍 へい、おやすいご用で。
 龍はこういうと、とたんに夕立が降り、すっかり涼しくなった。
 男 こりゃあ、助かった。しかし、夏はいいけど、冬は役立ちそうにねぇなぁ。
 龍 そんなことはございません。そのときは、息子のこたつを遣わしますから。
 おあとがよろしいようで。

○絆より連帯を  −書記次長 川野典子
 2011年は東日本大震災という自然災害と原発事故による人的災害によって、未曾有の被災者を生み出してしまった、忘れられない年になりました。復旧・復興のなか、現地では、女性の失業、就労問題が深刻な課題となっていますが、なかなかメディアでは取り上げられません。
 正規雇用を望んでも職がない、パートで働いても年収200万円以下のワーキングプア、不況になれば真っ先に首を切られる。20年以上前から女性の労働問題の基礎の基礎。でも、社会でも、マスメディアでも大きな問題として取り上げられることなく、労働組合でさえ、組織化や方針化されずにきました。新しい年のはじまりに、新たな連帯の有り様を、共に求めていきましょう。        

○総括の皆さん、ともにたたかいましょう!  −書記次長 馬鳥 敦
 本部執行部に復帰してから、2年が経過しようとしています。神高教の民主的学校づくり担当として、「総括教諭が教員としての本来業務である学級担任などに注力できる環境づくり」をめざして、県教委との検証協議を展開してきました。
 これは、総括教諭として異動した職場で学級担任からはずされた「疎外された経験」が原動力となっています。2011県労連確定闘争の決着でがっかりされた総括教諭も少なくなかったと思います。しかし、県労連が「現給保障の廃止」とあわせて「3級以上55歳超の1%削減」(現在55歳以下でも56歳より適用)のきびしい提案を必死で押し返したことは銘記していただければと思います。
 総括教諭の組合員の皆さん! ともにたたかいましょう!

○神高教のとりくみに確信をもって  −執行委員 飯川 賢
 昨年3月11日の東日本大震災を機に、原子力発電所の危険性が明らかになりました。これまでの運動で廃炉にできなかったことが悔やまれるとともに、できる限り早く、すべての原子力発電所を廃炉にすることが必要です。
 これまで積み上げてきた、神高教の平和・環境へのとりくみが目指していたものが間違っていなかったことを確信しています。そして、そのとりくみをもっと広げ、実現性のあるものにしていかなくてはならないと思います。
 平和運動についても、環境問題についても、たくさんのとりくみを提起していくことになりますが、多くの協力をお願いします。

○やりがいのある職場をめざします  −執行委員 小山晴美
 執行委員になり2年になります。多くの方々にお世話になっております。
 数年前のある集会で尾木直樹氏から「大阪では教員の退職者のうち定年前の人が4割占めている」と聞き驚きましたが、神奈川も同様になりました。教員採用数が増え職場に若い教員が多くなりましたが、その一方で書道・福祉・司書・現業職員の採用がありません。今後数年で世代交代が急速に進みます。不況と格差の拡大に伴い、多忙化・公務員攻撃など、きびしい職場環境の中、労働条件の改善・採用再開・やりがいのある職場の実現のため、職場と本部の協力・連携の強化に向けさらに努力していきたいと思います。
 今年もよろしくお願いいたします。

○組合長、それは違います  −執行委員 阪本宏児
 『高校神奈川』創刊号の現物を手にしたとき、占領下の日本で新たに出発した労働組合の意気込みを感じた。まさに歴史的文書。
 驚かされたのは城所組合長の「挨拶」。いわく、組合は一部幹部のものではなく、みんなのもの。誰かに任せておけばよいなどという気持ちは捨てよ。いわく、自分の生活は何とかなるから他者のことはどうでもよいなどという思考はやめよ。…変わってないんですねー、63年間。
 でも組合長の主張で、今日的には採用できない部分もある。いわく、組合を義理つき合い程度と考えているならそれは甘い。…いやいや、義理でもつき合いでもOK。神高教はかなり甘いよ(何が?)。
 入ろうよ、つき合い程度でいいから。