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委員長挨拶

第78回 定期大会をむかえて

 代議員の皆様。神高教第78回定期大会にお集まりいただき、本当にありがとうございます。お忙しい中、私たちのためにおいでいただきました神奈川県中島副知事、日教組清水書記長、連合神奈川柏木会長をはじめとする多数の来賓の皆様に、組合員を代表して心から感謝を申し上げます。どうもありがとうございます。

 2017年9月から10月に実施された県教委の勤務実態調査によれば、県立高校で働く教職員の3割が、週60時間超え・過労死ラインにあります。神奈川の高校教育を持続可能なものにとするためにも、教職員の働き方改革はまったなしの課題となっています。県教委は、教職員の働き方改革を神奈川の教育の主要施策に位置づけ、15億円もの予算を措置しました。県立学校には、教職員の多忙化解消を目的とした業務アシスタントを全校配置しました。

 一方、県教委がトップダウンで推進する教育施策が、教職員の多忙化に拍車をかけています。とりわけ、県立高校の1単位当たりの授業時間を機械的に35時間以上とする施策は、採点・成績処理等の業務を時間外勤務へと押しやっています。また、学校行事の削減など各学校の教育活動や生徒のゆたかな学びを阻害する結果をもたらしています。

 教職員の働き方改革を推進し、生徒と向き合う時間を確保するためには、教育施策のスクラップ・アンド・ビルドや施策実施における学校の裁量権を確立することが不可欠です。神高教として、決意をもってとりくむことをここに表明いたします。

 2017県労連確定闘争では、全国に先駆けて臨任の年度末の任用空白期間をゼロとすることを実現しました。任用されていない期間に仕事をせざるを得ない理不尽や6月の一時金が10万円近く減額されることが解消されます。私は、弱い立場にある仲間の課題に組織全体でとりくむことは、労働組合の原則であり、組合員の誇りであると考えます。

 本日来賓として公企労谷藤委員長、神教組谷副委員長、自治労県職米倉委員長、県職労神田委員長においでいただいていますが、県労連5単組の組合員の統一と団結の力によって実現したものといえます。引き続き、再任用の給与水準の改善をはじめとする諸課題に、県労連として全力でとりくむ決意をここで表明いたします。

 官邸主導の「教育改革」によって、この4月から小学校で特別の教科道徳が導入されました。高校においても、道徳教育推進教師を置くこととしています。しかし一方で、政府による公文書の隠ぺい・改ざん、データのねつ造、虚偽答弁などがつぎつぎと明らかになっており、その責任はすべて官僚に負わせようとしています。まさにこの国の道徳やモラルは、根底から覆されようとしています。

 日本経済新聞の直近の世論調査によると、安倍内閣の支持率52%、不支持率42%となっています。後世、学問的な素材となるべき高い支持率を背景に、高度プロフェッショナル制度を含む働き方改革一括法案が強行に成立されました。また、ギャンブルをこの国の成長戦略にくみこむカジノ法案の成立も強行されようとしています。そして、秋には総裁三選をはたし、悲願である「憲法改正」を実現しようとしています。

 安倍一強の下で、2013年秘密保護法、2014年集団的自衛権を容認する閣議決定、2015年安保関連法、2017年共謀罪。戦争ができる国づくりが着々とすすめられてきました。

 本日は、日中全面戦争がはじまる盧溝橋事件から81年目の7月7日です。戦前の学校教育は、この国が無謀な侵略戦争を遂行する上で中心的な役割をはたしてきました。「教え子を再び戦場に送るな」というスローガンは、この痛切な反省・痛恨の想いによって私たちの先輩方が掲げ続けてきたものであるという事実を、若い組合員の皆様と共有します。この国の民主主義、道徳やモラルを取り戻すたたかいを強めようでありませんか。

 来年7月に第25回参議院選挙が実施されます。本日、この3月に開催された第107回臨時大会で、日教組は比例候補としてみずおか俊一さんを推薦することを決定しました。みずおか俊一さんは、兵庫県の中学の教員出身で12年間参議院議員を務められたベテランです。民主党政権下の高校授業料無償化を実現した中心人物でもあり、私たちの想いを受け止め、奨学金問題でもご尽力いただきました。神高教の政治方針の基づき、何としてもみずおか俊一さんを国会に送り出したと思っています。後ほど、決意表明をしていただきますので、よろしくお願いします。

 神高教は、今年で結成70年を迎えます。神高教は、全国の高校の最大組織となりました。これも、神奈川の高校教育を支えてきた組合員諸先輩のご尽力のたまものであると考えます。新採用の現時点での加入もすでに130人を超えました。若い世代に神高教運動を継承するため、全力でとりくむ所存です。さらなる組織拡大をお願いし、執行委員会を代表してのご挨拶とします。熱意あるご討議、どうかよろしくお願いいたします。

2018.7.7

執行委員長 馬鳥 敦