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戦争法廃止に不断の努力でとりくむ特別決議


戦争法廃止に不断の努力でとりくむ特別決議


 戦後70年目を迎えた9月19日、日本の最高法規である憲法に反する戦争法が、数の暴力によって可決成立した。これは立憲主義や法の支配を覆すものであり、断じて容認できない。憲法学者、歴代内閣法制局長官、元最高裁判事などが、この法案を憲法違反であると断じ、国会答弁が二転三転する中、突然強行された採決は無効である。
 神高教は、「教え子を再び戦場に送るな」というスローガンを掲げ、全国の仲間とともに国会総がかり行動や国会包囲行動にとりくんだ。また、神奈川県域の仲間とともに様々な集会や県民アピール行動を展開した。90日という戦後最長の会期延長が行われ、朝から日中はシニア組合員が、夜は仕事を終え駆けつけた組合員が、国会前に座り込み、汗まみれになり、声をあげた長く暑い夏であった。
 いま新しい時代がはじまろうとしている。空前の人々が集まった国会包囲行動や全国各地で展開されているデモには、若者、子どもを抱く母親、高校生、様々な年齢層の市民がそれぞれの思いを胸に参加している。SEALDsの「民主主義って何だ!」「これだ!」というコールは、新しい民主主義のはじまりを象徴している。18歳選挙権を目前にして、私たちがとりくむべき「主権者教育」に大きな示唆を与えている。
 あきらめてはならない。ひるんではならない。神高教は、生徒・若者の未来を閉ざす戦争法の廃止を求め、不断の努力をもってとりくみを継続していく。
 以上決議する。

2015年9月26日
神奈川県高等学校教職員組合第245回中央委員会