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県立高校におけるJアラートの発動を想定した
国民保護サイレン一斉再生訓練の中止を求める声明


県立高校におけるJアラートの発動を想定した
国民保護サイレン一斉再生訓練の中止を求める声明

神奈川県高等学校教職員組合
執行委員長 馬鳥 敦

 1月9日、神奈川県教育委員会は、各県立学校長に対し、「Jアラートの発動を想定した国民保護サイレン一斉再生訓練における県立学校の対応について」という通知を出しました。これは、政府の要請を受けた県危機管理対策課の対応の一環です。1月31日午前11時から約1分間、防災行政無線の屋外スピーカーから国民保護サイレンを一斉に再生し、県立高校内で、避難方法や誘導体制等を教職員に周知させた上で、避難訓練の実施を検討することを求めています。
 このような不合理な訓練が教育の現場に持ち込まれることは、決してあってはならないことです。生徒に対し危機感を煽り、生徒・保護者を必要以上の不安に陥れるものです。学力検査や大学入試を間近に控え、卒業にむけた様々な校務があるこの時期に、唐突な訓練を実施することは、学校の日常に混乱をきたし、授業や校務への大きな妨げとなります。
 今必要なのは、世界の相互不信を乗り越えて対話による平和を築くには何をすべきかを冷静に考えることです。トランプ政権に追従して戦争のできる国に向かおうとしている政府のいうがままに、不合理な訓練を行わせる県当局に対し強く抗議し、訓練の中止を求めます。

2018年1月13日