本文へジャンプ

ホーム > 神奈川の教育情報 > ニュース > 憲法の理念生かせ 横浜で県民集会

憲法の理念生かせ 横浜で県民集会

神奈川新聞2006年11月04日

横浜で県民集会 改正反対訴える

 安倍政権が憲法や教育基本法改正に乗り出す方針を示す中、憲法の理念を生かした地域社会づくりを進めようと「2006憲法を考える11・3県民集会」が三日、横浜市中区の横浜情報文化センターで開かれた。関係者ら約百八十人が参加し、「憲法改悪」反対の集会アピールを採択した。主催は、一九九五年に結成された「かながわ憲法フォーラム」(竹田邦明県高等学校教職員組合執行委員長ら共同代表)。五月の憲法記念日にも集会を開いている。

 埼玉大学の伊藤修教授(経灘学)が「格差社会とナショナリズム」と題して基調講演。安倍政権の「再チャレンジ構想」を批判し「スポーツ選手や起業家らと違って大多数の人たちはリスクある働き方を求めておらず、チャレンジを強いるような政策は悪質なごまかしだ」と指摘。「必要最低限の生活を送ることが難しい層が増えており、累進度が高い税制改革が必要だ」と強調した。

 日本、中国、韓国などでナショナリズム問題がわき上がっていることについては「各国でそれぞれ背景があり、相互理解が進むように対話を重ねるべきだ」と訴えた。
 集会では、「非核市民宣言運動ヨコスカ」の新倉裕史さんが、原子力空母の横須賀母港化の是非を問う横須賀市住民投票条例の制定に向けた署名活動への支援を求めた。
(成田洋樹)