憲法施行60年 |
神奈川新聞2007年05月04日 |
改憲阻止掲げ横浜で集会「参院選非常に重要」 |
横浜市内では、改正阻止を掲げた二つの集会が開かれた。今夏の参院選について専門家からは「結果によっては憲法改正に道筋を付けることになり、日本の将来を占う重要な選挙」との意見が相次いだ。 同市中区の市開港記念会館で開かれたのは、「2007憲法を考える5.3県民集会『憲法の改悪に抗してー競争・格差社会を考える』」。かながわ憲法フォーラム(共同代表・竹田邦明県高等学校教職員組合執行委員長ら)と、神奈川平和運動センター(宇野峰雪代表)の主催で、約五百人が参加した。 講演した金子勝慶応大教授は「格差というよりも貧困問題が発生しており、機会の不均等が世代を超えて続く危険性がある」と問題視。労働問題に詳しい中野麻美弁護士は相談事例を交えながら「低賞金の非正規雇用者も、成果主義にさらされている正社員も、長時間労働を強いられている」と指摘し、雇用状況の改善を訴えた。憲法改正問題が浮上している中での参院選について二人とも「非常に重要な選挙」と強調した。 また、弁護士や研究者、市民グループの関係者らでつくる「憲法改悪阻止県連絡会議」(代表委員−北川善英横浜国大教授)は、「憲法改悪を許 さない5.3県民のつどい」を同市鶴見区内で開催。憲法改正の手続きを定める国民投票法案の問題点を弁護士が解説するなどし、六百人が出席した。(成田洋樹) |