進む”いびつ化” |
神奈川新聞2007年10月30日 |
公立高校定員 県教委が発表 定時制の定員に対する入学者の割合は、合格者を急きょ430人増やした07年度に初めて100%を超えた。定時側にはきめ細かなケアが必要な生徒が多く、教育環境の悪化を懸念する声が現場から上がっている。 定時制の定員増は県立が350人、市立が110人(横浜45人、川崎55人、横須賀10人)。最大の1学年140人は横浜翠嵐、希望ケ丘、湘南、茅ケ崎、横浜市立戸塚、厚木清南の6校。120人は横浜、川崎市立の2校で、105人は県立6校に上る。 1学級35人増は、県立10校(横浜翠嵐、横須賀、追浜、茅ケ崎、伊勢原、厚木清南、磯子工、向の岡工、平塚商、神奈川総合産業)。大秦野の単独再編で新設される秦野総合は再編前より1学級増。一方、県立川崎は1学級減る。県教委は「前年度に志願者が多かった地域で定員を増やした」としている。 一方、全日制では08年度に再編統合で8校開校する。09年度以降に2校が統合する6校(大原と相模大野、相武台と新磯、藤沢と大清水)と単独再編する1校(商工)の計七校では、募集する学級数を1〜3減らす。通信制の定員は前年度と同じ1520人。 入試日程は、前期選抜が来年1月28日、29日で、合格発表は2月4日。後期選抜は全日制が2月21日、22日で、29日に合格発表。定時制は3月12日で、合格発表は18日。通信制の面接日は3月26日で、合格発表は28日。来年3月に県内の公立中学校卒業予定者は541人の64392人。 (成田 洋樹) |