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県個人情報保護審議会に諮問

神奈川新聞2007年12月08日

国旗国歌「事前指導の徹底を」 県教委、各学校に通知

 「国旗国歌の意義の理解や、諸外国の国旗国歌を尊重する態度を身に付けること」などを目的に、県教育委員会が来春の卒業式を前に、児童生徒へ事前指導の徹底を求める通知を各県立学校長あてに出していたことが、七日分かった。

 県教委は毎年この時期に「国旗国歌の指導の徹底」を促す通知を出しているが、今回は十一月三十日付。これまでの通知に追加されたのは、「予行演習などで事前指導を実施するとともに、より充実した国歌斉唱が行えるようにするなど、児童生徒への適切な指導を」とした部分。

 県教委高校教育課は文言追加について「これまでも各学校には事前指導を求めてきたが、式での国歌斉唱をより充実したものにするため」としている。一方、県高等学校教職員組合は「明文化によって、児童生徒への国旗国歌の強制が強まる」と批判している。

 県教委が君が代斉唱時に起立しなかった教職員の氏名を収集していた問題をめぐっては、県個人情報保護審査会は十月、県個人情報保護条例上の思想・信条に該当する個人情報と認定し、収集停止を求めた。だが、収集を継続する方針の県教委は十一月、同条例の例外適用を求めて県個人情報保護審議会に諮問。二十五日の同審議会で二回目の審議が行われる。