氏名収集継続求める

県教委が県立学校長に通知

　県教育委員会が県個人情報保護審議会の答申に反し、君が代斉唱時の不起立教職員の氏名収集を続けると決めた問題で、県教委は十二日、県立学校長に対し、今春の卒業式と入学式で氏名収集を行うよう求める通知を出した。
　県教委高校教育課によると、前年度までは二月に県立学校長が集まる会議で口頭で伝えるだけだったが、県個人情報保護審議会などで議論された経緯などから文書で出した。
　氏名収集の提出書類様式については前年までは各学校に任せていたが、今回は県教委が統一書式を作成した。
　通知では、教職員に不起立理由を聞かないようあらためて要請。氏名収集を「不適当」とした同審議会答申については、同審議会が氏名収集を積極的に認めない一方で、最終的な判断は県個人情報保護条例上、県教委に委ねられていると記した。

（成田洋樹）