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高校教科書47点が合格
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神奈川新聞2008年03月26日 |
文科省検定
小学校は申請なし
文部科学省は25日、2009年度から主に高校高学年で使われる教科書の検定結果を公表した。昨年不合格だった2点を含む計48点の教科書が申請され、うち47点が検定意見に沿って修正を加えた上で合格した。
今回は小学校教科書も検定対象だったが、11年度から実施される新学習指導要領に対応した教科書の検定が2年後に迫っているため、教科書会社から申請がなかった。
学習指導要領の範囲を超えた発展的内容の記述が占めるページ数の割合は、数学IIIでは平均4.1%あり、前回03年度検定の同1.7%から2.4倍に増えた。
合格した教科書で検定意見が最も多かったのは、日々研究が進む分野が多い生物IIの242件。「最古の猿人化石は約4百万年前」との記述は、検定を経て「約700万年前」に。一方、英語(リーディング)の「人類の誕生約400万年前」との記述は「生物ほどの精密性は求めない」として検定意見は付かなかった。
リーディングでは、インターネット上の百科事典「ウィキペディア」を題材として取り上げるだけでなく、資料として引用する教科書もあった。
このほか、ディズニー映画の作品名や携帯電話の写真などに「宣伝になる恐れがある」と検定意見が付いたほか、美術IIIでたばこを持った肖像写真が「心身の健康について必要な配慮を欠いている」と指摘され、たばこが削除された。東京書籍の生物IIは「欠陥が多い」との理由で2年連続不合格。同社は来年度も申請する方針。
発展的内容と明記せずに学習指導要領の範囲外の内容を扱ったとして、数学IIIに11生物IIに3件の検定意見が付き、逆に指導要領内の内容なのに発展的内容と扱ったとして、数学IIIと書道IIに各1件、生物IIに2件の検定意見が付いた。
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