本文へジャンプ

ホーム > 神奈川の教育情報 > ニュース > 私学集中日に入試 県立初の中高一貫校

私学集中日に入試 県立初の中高一貫校

神奈川新聞2008年04月23日

県立初の中高一貫校
来年2月1日
「児童の負担」懸念

 県内公立学校初の県立中高一貫校二校が、来春の私立中学入試戦線に“参戦”する。二校の倍率はいずれも最大で二十倍、三千人の受験者が見込まれている。県教育委員会は二十二日、私立中入試が集中する来年二月一日を入試日に決定。一発試験で合否が即座に決まるのが中学受験の通例だが、この二校は二回の試験を経て合格発表まで十日を要する。私学関係者は「受験シースンが長期化し、児童の心理的負担が増す恐れがある」と心配している。   (成田洋樹)

 県教委は県立大原(平塚市)と相模大野(相模原市)の両高校をそれぞれ中高一貫校に再編し、来春入試でそれぞれ中学一年生百六十人(男女各八十人)を募る。二月一日の筆記(適性検査と作文)、七日のグループ活動の両試験を経て、合格発表は十一日。
 県内私学は申し合わせで試験解禁日を二月一日にしており、今春入試では公募校の七割超の四十二校が一日に試験を行った。県私学協会の高木茂理事長は「私学間では暗黙の了解で試験日程をずらすなどしてすみ分けをしてきた。二十年ほどかけてつくり上げてきた慣例が崩れる恐れがある」と指摘、「保護者にとっては、公立の合格発表が遅いため先に合格した私学への入学金負担も増す」と懸念した。
 一方、県教委高校教育課は試験日と合格発表日の設定について「(私学との競合を)批判されれば、甘んじて受け入れざるを得ない」としながらも、「試験会場や採点期間の確保などに加え、小学校の授業に影響を与えないために試験日を休日にした」と説明した。

重い決断迫られ
日能研進学情報室の井上修室長の話 想定外の試験日で、受験児童は私立よりも公立を選ぶという県教委の強気の姿勢を感じる。二月一日は第一志望の学校を受ける受験児童が多く、児童やその保護者は公立と私立のどちらを選ぶかで重い決断を迫られるだろう。