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憲法記念日 各地で集会

神奈川新聞2008年05月04日

「平和」尊さ訴え

 六十一回目の憲法記念日の三日、横浜市内では市民団体が九条改正の賛否を問う街頭投票を行ったり、憲法を考える集会を開いたりと、さまざまな形で平和憲法の大切さを訴えた。

(鈴木昌紹)

県内五十一の労働組合や市民団体などで組織する「かながわ憲法フォーラム」(佐々木克巳事務局長)は、同市神奈川区のかながわ県民センターで「戦争をしない国であるために」をテーマに県民集会を開き、約三百四十人が参加。
 広島市立大学講師の河上暁弘さんが講演し、自衛隊イラク派遣訴訟での九条違憲判断について「非常に踏み込んだ判断。日本政府は反省を追られる」と解説。今後の護憲運動には「市民の皆さんは九条の維持を訴えるだけでなく、将来、九条の理念が実現した場合、どういう日本になるか政策論を考えるべきだ」と提言した。
 日本国際ボランティアセンター(JVC)前代表理事の熊岡路矢さんも講演し、非政府組織(NGO)の役割を説明。イラク戦争の例を挙げ、「人道的支援は中立性、公平性が不可欠。軍隊がかかわるべきでない」と強調した。