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09年度新設横浜市立高 近現代日本史必修へ

神奈川新聞2008年06月12日

他校導入も視野に

 横浜市教育委員会は十一日までに、二〇〇九年四月に開校する市立横浜サイエンスフロンティア高校(YSFH、鶴見区)で「日本史A」(近現代史)の必修化を決めた。市教委は「世界を活躍の舞台とする将来の先端科学技術を担う人材育成には日本の歴史、伝統、文化への理解が重要」としている。横浜市立高校で日本史必修化はYSFHが初のて。
 市教委は同校での必修化後の動向を踏まえ、他の市立高校への導入を視野に人れている。日本史学習の重要性を広くアピールすることも目指すという。
 高校二年で「日本史A」(二単位)を必修科目とする。市教委は必修化する理由として@すべての生徒が先端科学技術を学習する上で、近現代史を中心に日本の先人の輝かしい成果を学び、日本の歴史を深く理解することが大切A十分な教養をはぐくみ、歴史的思考力が培われ、日本人としての誇りを持つことも期待されるなどを挙げている。
 日本史の必修化は、県教育委員会が一三年度に見込まれる新学習指導要領の施行に合わせ「日本史A」、「日本史B」(通史)と、県独自でつくる「郷土史」など計四科目から最低一科目の履修を義務付けする方向を示している。YSFHは県内唯一の市立理数科高校として、理科学研究所横浜研究所などの立地する横浜サイエンスフロンティア地区に新設される。横浜開港百五十周年記念事業にも位置付けられる。同研究所などと連携して先端科学技術の知識を学び、世界で幅広く活躍する人材育成を掲げている。