教員採用汚職で知事 |
神奈川新聞2008年07月10日 |
「神奈川は不正ない」 大分県の教員採用をめぐる汚職事件を受け、松沢成文知事は九日の定例会見で、「教師のポストを金で買うわけで強い憤りを感じる。教師の質は落ちるし、犠牲者は生徒だ」と述べた。さらに「信じられない犯罪だが神奈川ではないと信じている」と見解を示した。県教育委員会によると、県内の横浜、川崎市立を除く市町村立小中学校や県立高校などの教員採用は、一般教養や専門教科などの一次試験と、論文、模擬授業、面接の二次試験で合否が決まる。昨年度の小学校教員の合格倍率は2・7倍だった。県教委教職員課は「神奈川県は採用数も多く、採点などで(県教委幹部など)個人に権限が集中しているわけではない。大分県のような不正はあり得ない」と説明。事件を受けた調査などは行わない方針という。 (真野太樹) |