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大学進学 最高54.9%

神奈川新聞2008年08月09日

今春 背景に「全入時代」−県内公立高卒業生

 県内の公立高校(全日制)卒業者の大学や短大への進学率が今春、過去最高の54・9%だったことが八日、県教育委員会の進路状況調査で分かった。「大学全入時代」の到来が背景にあるという。  (真野太樹)

浪人生3252人に激減
 現役進学者数は過去二十年以上、ほとんど変化がないものの、少子化による生徒数の減少が進学率を年々押し上げている。
 今春に県内の公立高校全日制(百六十六校)を卒業したのは三万六千四百四十八人。このうち大学に一万七千四百七人、短大には二千五百六十六人が進学した。進学者数は前年比三十二人増にとどまったが、卒業生が前年より二千六百三十五人減ったため、進学率は3・8%アップした。
 県教委によると、県内の公立高校全日制の現役進学者数は一九八五年以降、一万八千−二万人の間で推移。一方で、一九九〇年度、八万人近くに達した卒業生数は、現在では半分以下。八九、九〇年度に24・5%だった進学率は九一年度以降上昇し、二〇〇六年度に五割を超えた。進学のために浪人する人の数はピークの一九九〇年度には二万六百三十一人だったが、二〇〇七年度は三千二百五十二人に激減。専門学校への進学は六千二十五人(16.6%)、就職は四千四百九十二人(12・3%)だった。
 一方、県内私立高校の今春の卒業生は二万一千七百四十五人で、大学や短大へ進学は一万五千七百五人。進学率は72・2%だった。全国の国公私立の全日制高校の平均進学率は53・6%。

新設5高校の名称案を発表
 県教育委員会は八日、二〇〇九年度に開校する県立高校五校の校名案を発表した。学識経験者らによる懇話会の検討を経て県教委が選定した。県議会の九月定例会に提案し、正式決定する見通し。
 校名案は次の通り。
 二校が統合する三つの新高校は▽横浜栄高校(上郷高校、港南台高校)▽平塚湘風高校(神田高校、五領ケ台高校)▽座間総合高校(栗原高校、ひばりが丘高校)。
 六年制の中等教育学校に改編される二校は▽平塚中等教育学校(大原高校)▽相模原中等教育学校(相模大野高校)。
(真野太樹)