流出の個人情報 |
神奈川新聞2008年11月14日 |
「削除の方法ない」 同社の出澤研太常務執行委員は「ファイル共有ソフト上のデータ削除は技術的に難しい。データを持っている本人でないと消去できない」と説明。ネット上の識別番号までは解析できるが、データ所有者の特定にはプロバイダーの協力が不可欠という。 しかし、同社は「電話番号から住所を教えてもらえないのと同じ。当社の技術者でも、あるところがら先は調査し難い」としており、捜査機関を通さないとプロバイダーへの調査依頼もできないのが現状。その上、犯罪の意図を立証しないと、警察の協力を得るのは難しいという。 会見では、今後のIBMの対応について質問が相次いだが、出澤役員は「流出が広がらないか、継続監視する。いつまでも置いておけないので、削除の方法を模索したい」などと述べるにとどまった。(真野太樹) |