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就職内定率

神奈川新聞2008年12月17日

高校生6年ぶり低下
大学生は微増も懸念
文科省など調査

 来春卒業予定で就職を希望している高校生の就職内定率が十月末時点で、全国では六年ぶりに低下して66・8%(前年同期比0・6ポイント滅)だったことが十六日、文部科学省の調査で分かった。神奈川は64・6%(同1ポイント減)と全国よりも下回った。
 
 文科省と厚生労働省が調査した十月一日現在の大学生の就職内定率は、前年同期比0・7ポイント増の69・9%と五年連続で上昇、短大生は39・4%(同0・9ポイント増)だった。
 内定率は来年三月にかけ上昇していくが、文科省は「経済情勢が悪化し雇用状況は大変厳しく、最終的な内定率は伸び悩む懸念がある。内定取り消し問題もあり、今後の動向に注意したい」としている。
 調査対象は、高校生が卒業予定の約百七万一千人のうち就職を希望する約二十万八千人。大学は六十二校、短大は二十校を抽出した。
 調査によると、希望者でまだ内定が出ていない高校生は約六万九千人。学科別内定率は工業84・1%、水産69・5%、商業68・7%、情報67・9%、農業66・5%、総合学科65・2%、家庭60・2%、福祉58・5%、普通55・2%、看護23・9%の順。
 都道府県でみると、愛知が85・5%で最も高く、岐阜83・9%、三重83・4%と続いた。低かったのは沖縄の25・6%で、続いて北海道38・8%、宮城53・2%だった。
 大学生では、文系学生の内定率が前年同期から1・6ポイント増の70・4%だったのに対し、理系は68・1%で3・1ポイント減。地域別では関東地区が73・4%(同2・4ポイント増)で最も高く、最も低い北海道・東北地区は60・3%(同1・8ポイント滅)だった。