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中等教育学校が参戦

神奈川新聞2009年02月02日

例年と異なる私立中入試初日
日曜日で日程変動も

 県内の私立中学校などの入学試験が一日、一斉に始まった。今春に開校する県立中等教育学校二校が初の試験を同日に実施し、入試戦線に参戦。さらに今年は一日が日曜日で礼拝日と重なるため、元来一日に実施していたキリスト教系の私立女子校が試験日を二日に移動させるなどの”日程変動”も。例年とは事情が異なる初日となった。(田口要)
 
 県内初の公立中高一貫校として開校する、平塚と相模原の県立中等教育学校。平塚が二会場、相模原が三会場で、筆記試験(適性検査と作文)を行った。
 平塚市大原の平塚中等教育学校には、午前八時の開門前から保護者とともに児童が続々と来校。校門前に集まった進学塾の腕章を着けた関係者から「頑張れよ」「しっかりな」などの激励を受け、目指す学舎の門をくぐった。二校は七日にグループ活動の試験を実施する。
 一方の私立中学。一日に入試を実施したのは、県内五十九校のうちの四十二校。一日が日曜日となった影響で、フエリス女学院や横浜共立学園(ともに横浜市)などが二日に試験日を変更。この影響もあり、鎌倉女学院(鎌倉市)や湘南白百合学園(藤沢市)などが逆に二日から一日にずらした。こうした事象は関係者から「サンデーショック」などと呼ばれており、例年とは異なる出願パターンが可能になるほか、合格ラインも変化するなど影響を与えているという。
 大手進学塾「日能研六本部・横浜市港北区)は、今年の私立・国公立中学の受験者は、東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県で過去最高の六万三千人に上ると予測。小学六年児童の受験率は20・8%になるとみている。過熱する中学受験について、日能研の井上修・進学情報室長は「教育は子供に残るもの、と考える保護者が多く、不景気でも受験者数は減らない」と指摘した。