ぜんそく被患率増加 |
神奈川新聞2009年06月19日 |
県教委 高校生は10年で倍増 男女別では男子の被患率が高く、約6割を占めた。被患者のうち既往症として定期的に診断を受けている児童・生徒の割合は年齢が上がるにつれて増加しており、成長とともに症状が起こらなくなる傾向もみられた。 小学生の被患率を市町村別でみると、松田町(15・91%)が最も高く、箱根町(4・12%)が最も低かった。横浜市は8・29%、川崎市は10・09%。 県立こども医療センター(横浜市南区)の栗原和幸アレルギー科部長は、ぜんそく被患率の増加について「じゅうたんの普及によるダニの繁殖など住環境の変化や、食生活の変化など、諸説あるが明確な原因は分かっていない。ただ、以前に比べ、ぜんそくの治療は飛躍的に進歩している」と話している。 調査結果ではこのほか、糖尿病や貧血症、てんかんなどでわずかながら増加傾向がみられた。調査は児童・生徒の疾病傾向を把握するため1978年から実施しており、今回は昨年10月1日現在で県内の公立小中学校・高校に在籍する児童・生徒約80万人を対象に行われた。(佐々木航哉) |