「すべて私立」公立の3倍 |
神奈川新聞2010年01月28日 |
幼稚園から高校の学習費 小中は公立で、幼稚園と高校が私立だと785万円、小学校以外は私立に通うと1012万円。 調査は1994年度から隔年で実施。無作為抽出した保護者約2万8千人が対象で、回収率は81・5%だった。前回調査は、「すべて私立」の総額が「すべて公立」の2・9倍だった。 学習費は、入学金や授業料、学習塾費、習い事の費用、学用品費などを合わせた年間の総額。08年度に私立小学生の保護者が支払った平均は139万円、公立小だと31万円。中学は公立48万円に対し私立124万円、幼稚園は公立23万円に私立54万円、高校は公立52万円、私立98万円だった。 人口規模別では、「5万人未満」の地域で公立小の学習費総額が25万円だったのに対し、「15万人以上」は32万円、「政令市・東京23区」が36万円。公立中も「5万人未満」は39万円で「15万人以上」50万円、「政令市・東京23区」53万円と大都市ほど増加した。塾などに通わせる家庭が多いためとみられる。 私立に通わせている保護者の年収は「1200万円以上」の高所得者が小学校で42%、中学校32%、高校17%を占めた。 学習塾費用や習い事などの「学校外活動費」は、私立小が前回とほぼ横ばいの56万円だったが、公立小は3万円減の21万円だった。文科省は「経済情勢悪化の影響ではないか」としている。 |