修学旅行を応援
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神奈川新聞2010年03月26日 |
来月から神高教が基金 困窮生徒に3万円
県高等学校教職員組合(神高教)は4月から、県立高校に通う生活保護世帯の生徒向けの奨学金「高校生活応援基金」を設置する。修学旅行費への充当を目的に1人3万円の奨学金を給付する。3年間の時限事業。
主な財源には神高教の積立金を充て、3年間で2500人に給付する。神高教によると、県立高校に通う生活保護世帯の生徒は約2千人とみられ、対象生徒全員に給付できる見込み。
神高教によると、修学旅行費用は8万〜11万円に上るなど負担が大きく、近年の経済状況の悪化に伴い、参加しない生徒が増えているという。学校によっては2割もの生徒が不参加となるケースもあり、神高教では「高校生活の大きな行事への参加を応援するとともに、子どもの置かれた厳しい状況に目を向けてもらう一石にしたい」と話している。
募集期間は4月1〜30日。応募資格は県立高校に在籍し修学旅行にこれから参加する生徒で、生活保護世帯または認定所得300万円以下の世帯。高校を通じて事務局に書類を提出後、保護者の銀行口座などに3万円が振り込まれる。
同基金に対して、一般からの寄付も募っている。
給付や寄付の問い合わせは同基金事務局 電話045(231)1180。
(米本良子)
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