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県教委独自教材に神高教が疑念表明

神奈川新聞2010年10月02日


県立高校日本史必修化

 県高等学校教職員組合(神高教)は1日、全県立高校での日本史必修化を予定する県教育委員会が決定した独自教材について、「最終的な科目設定や使用テキストは各校の判断に任されるべき」などと疑念を表明した。
 神高教は、学校設定科目では本来的に教科書使用義務がないにもかかわらず、独自教材の使用を事実上義務づけることになれば、「特定の価値観の押しつけにもつながりかねない」などと指摘。
 また、冷戦後を扱った記述に登場する政治家を中心とする多数の人名のうち、巻末索引では松沢成文知事のみ掲載されているとして、「教育と政治との関係性から誤解を招きかねない」などと疑問視している。
 神高教は県の日本史必修化について、学習指導要領が認める各学校の教育課程編成権と生徒の選択権を制約しかねないなどとして、一貫して反対している。(米本良子)