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全日制公立高の入学定員120人増へ
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神奈川新聞2011年08月30日 |
定時制不本意入学対策
県内の2012年度全日制公立高校入学定員を、120人増とする案が29日開かれた県公私立高等学校協議会でまとまった。今春、県内の定時制高校(夜間)に入学した生徒を対象に県教委が行った調査で、経済的理由で私学進学を諦めた生徒は前年度比19・2ポイント増の28・1%に急増していたことが判明。その解消を図るのが狙い。
9月7日に開かれる県公私立高等学校設置者会議に提示され、最終合意に向けて協議される。
公立高校全日制の入学定員は、公立中学卒業予定者の60%となっている。県、横浜、川崎、横須賀市の各教育委員会と県私立中高協会が2009年度に合意。10年度から導入されてきた。
しかし、経済的な理由で私立高校進学を諦め、定時制高校に入学する生徒が増えていた。
同協議会は県、横浜、川崎、横須賀市の各教育委員会と県私立中高協会員などでつくり、委員は16人。同日の会議で県教委は初め261人増員させる案を提案した。これに対し県私立中高協会側が「6対4という、合意内容を踏まえてほしい」としていったんは拒否した。
その後、協議会座長が120人増員案を示し、私立中高協会は「12年度限りの緊急的な措置」として受け入れ、各教育委員会も同意し、公立中学卒業予定者の60%に120人分を上乗せする案をまとめた。
高校の定員をめぐっては、今年4月に県内の定時制高校(夜間)に入学した生徒に県教委が行った調査では、公立全日制を志望していた「不本意入学者」が約半数を占めたことが判明していた
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