神奈川から巣立つ被災者に元気と勇気を−。東日本大震災や原発事故に伴い、県内に転校して今春卒業する高校生を励まそうと、県高等学校教職員組合(神高教)が「思い出」のプレゼントを企画している。劇団四季のミュージカル「キャッツ」横浜公演にペアで招待し、観劇を通じて友人や家族との絆を強めてもらう考えだ。
　県教育委員会などによると、岩手、宮城、福島県などから避難し、神奈川県内の公立高に通っている高校生は124人。このうち30人ほどがこの春で高校生活を終え、新たな人生をスタートさせるという。
　神高教は、転入生らの「地元ではコンサートやミュージカルを楽しむ機会が少なかった」との声を受け、卒業記念として贈ることに決めた。招待券は対象者1人につき計2人分。キャノン・キャッツ・シアター(横浜市西区)で3月21・27日に行われる公演のいずれかを選べる。問い合わせは、神高教【電話】045-231-2479。(香川　直幹)