県教育委員会は28日、インターネットに「猟銃とナイフを持ってお邪魔する」などと書き込まれていたとして、相模原市内にある県立高15校すべてを、1日は臨時休校にすることを決めた。うち13校では卒業式を予定していたが、すべて延期する。
県教委によると、警視庁から県警を通じて28日午後6時ごろに情報提供があった。書き込みは「明日の午前中我々の仲間たちが(中略)神奈川県相模原市のMK高校に猟銃とナイフなどで完全武装してお邪魔します」などとする内容。同趣旨の書き込みで「KG高校」との表記も確認された。
いずれも該当する高校名はないものの、県教委は「危機管理を最優先する」と判断し
市内の全校を臨時休校のた対象にした。県は市内の私立高校にも情報を提供した。書き込みには他に静岡県の高校と中学校もアルファベット2文字で書かれていた。
全日・定時制のある県立津久井高校(緑区三ヶ木)では同日夜、残った教員たちが生徒らへの連絡に追われた。同じころ、定時制では送別会が開かれており、男子生徒(19)は「どうしてこんな目に遭わないといけないのか」と悔しがった。高橋靖教頭(52)も「(1日の)卒業式に向かっていた気持ちを踏みにじられた」と憤りを隠さなかった。 (報道部、相模原総局)