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相模原、高校への犯行予告

神奈川新聞2013年03月02日


新たに「襲撃しません」
警視庁HP

 警視庁のホームページ(HP)に2月28日に相模原の高校などに対する襲撃予告が書き込まれた事件で、1日未明に「襲撃なんてしません。誠に申し訳ありませんでした」と新たにJPに書き込まれていたことが1日、県警への取材で分かった。書き込みは計3回あり、いずれも投稿者名は同じだったという。県警は威力業務妨害容疑で捜査している。 (報道部、相模原総局)

 警視庁から連絡を受けた県警によると、1回目は2月28日午後4時ごろ。「明日の午前中(中略)神奈川県相模原市のMK高校に完全武装してお邪魔します」などと書き込まれた。午後9時ごろには「トカレフや猟銃を持ち、無差別にぶちと殺す」との記載があった。
 さらに1日午前0時ごろには、「書き込みはこちらの手違いです」と襲撃予告を取り消すような内容が書き込まれていたという。
 一方、襲撃予告を受け、相模原市内の4署は少なくとも計約180人の警察官を動員し、警戒に当たった。2月28日夜から襲撃予告時間帯の1日午前中までの間、学校周辺のパトロールを強化した。

市内高校 警戒や連絡対応追われ
 襲撃予告が書き込まれたことを受け、相模原市内の高校では1日、当日の警戒や延期となった卒業式の開催に向けた連絡などに追われた。
 県立高15校すべてが臨時休校となり、うち13校は卒業式も延期した。県立橋本高校(緑区橋本)では、午前7時から教職員が生徒が誤って登校してきた場合にも備え、校門周囲で警戒にあたった。鈴木芳行校長は「安全のため卒業式を延期せざるを得なくなった。生徒や保護者らには申し訳ない思い」と話した。同校は3日午後の開催を決め、担任らが個別連絡に当たった。
 県教育委員会は予告のあった1日午前中に襲撃がなかったことなどから、2日以降の学校活動や卒業式開催について各校の判断に委ねるとした。1日の式を予定していた13校中8校が2、3日に延期したという。
 一方、市内に5校ある私立高は警察にパトロールなどを頼むなどした上で、予定通り学校活動や卒業式を行った。(相模原総局)