広島・長崎両市の市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は17日、広島市で記者会見を開き、被爆70年のことし8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部で核兵器廃絶を訴え、核廃絶を求める署名を届ける高校生約20人を募集すると発表した。応募は4月末まで。
平和大使は1998年のインドとパキスタンの核実験をきっかけに始まり、ことしで18回目。届けた署名は117万筆を超えた。昨年派遣された被爆3世の高校生は、ジュネーブ軍縮会議の全体会議でスピーチした。
8月時点で高校生であることが条件となるため、中3から高2までが対象。任期は6月14日から約1年。選考会を北海道や福島、静岡など14カ所で開く。問い合わせは同委員会095-822-5253。
委員会の平野伸人共同代表(68)は「平和への熱い思いが大事で、英語力は問わない。原爆が投下されて70年となる広島と長崎の思いを訴えてもらいたい」と話した。