夢のある仕事 興味を
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神奈川新聞2015年6月17日 |
現場に高校生30人招待
県建設業協会は16日、県立小田原城北工業高校3年の生徒30人を建設現場の見学会に招いた。若手人材の確保が課題となっている建設業界に関心を持ってもらおうという初の試み。
協会は「工業高校の建設科を卒業しても異業種へ就職してしまう生徒が少なくない。現場を見てもらうことで働きイメージを持ってもらいたい」と話している。 (田崎基)
人材確保へ県建設業協会
大型重機がうなる建設現はでは30メートル級のタワークレーン2基が稼動し、現場作業員が手際よく鉄筋を搬入していた。
見学会が行なわれたのは、横浜市保土ヶ谷区にある県立商工高校の建て替え工事。築40年の老朽化した校舎を解体し、新しく鉄筋コンクリート造5階建て、総床面積約1万41千平方メートルの新築校舎を建てる。
同協会の渡辺一郎副会長は、生徒を前に現場を指し「私が着工前に来た時、ここは何もない校庭だった。建設の仕事は何もないところから造るという夢のある仕事。就職活動する生徒もいると思う。今日はじっくり現場を見て興味を持ってもらいたい」と語り掛けた。
生徒たちは工事を発注した県の担当者から工事概要や工程、建物の特徴について説明を受け、グループに分かれて現場を見て回った。
大工になるのが夢だという県立小田原城北工業高校の戸沢嶺さん(17)は「現場を見るのは初めて。大きなタワークレーンがどうやって組み立てられるのか知ることもできた」と関心していた。
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