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平和の行方

神奈川新聞2015年8月3日

渋谷 高校生、安保法案反対デモ
「年齢、関係ない」

 自衛隊の任務と活動範囲を拡大し、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案に反対する声を広げていこうと高校生たちが立ち上がった。「T-ns SOWL」(ティーンズソウル)という団体を発足させ、東京・渋谷で2日デモを行なった。中心メンバーで都内の高校2年のあいねさん(16)は「おかしいと感じたことに声を上げるのに年齢は関係ない」と遠藤に声を響かせた。
 代々木公園を出て「SHIBUYA109」前からスクランブル交差点を抜け、原宿などを歩いた。若者言葉で「とりま、廃案!(とりあえず、まぁ、廃案)などと連呼。主催者発表の参加者は開始時点で3千人だったが、最終的に5千人まで膨らんだ。
 制服姿で参加した高校3年生の安部菜々美さん(18)=さいたま市=は同じ高校生がデモを行なうとインターネットで知り、参加した。「日本人が外国で人を殺すようになりそうで嫌だ」と話す。「安倍首相が『戦争に巻き込まれない』と断言しても信用できない。特定秘密保護法ですべて秘密にされてしまう」
 デモは約1時間半で終了。あいねさんは「デモ行進の最中も参加者が次々と増えていって驚いた。同世代だけでなく、大人の人も参加してくれてよかった」とほっとした表情を浮かべた。(田崎 基)