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次期高校指導要領 

神奈川新聞2016年02月17日

倫理と政経 選択科目に
文科省が改定案

 文部科学省は16日、次期高校学習指導要領の地理歴史・公民の在り方を議論している中教審の特別チーム会合で、現在は公民の選択必修科目となっている「倫理」「政治・経済」を選択科目にするとの改定案を示した。
 もうひとつの選択必修科目「現代社会」は、次期指導要領で必修科目として新設することにしている「公共」と共通点が多いとして、撤廃を視野に入れて検討する。
 現在の高校公民は「現代社会」、または「倫理」「政治・経済」が必修だが、次期指導要領では主体的に社会に参画する姿勢を養う「公共」のみを必修科目とし、ほかは選択科目という構成になる方向だ。
 改定案によると、現在の「倫理」は思想史の暗記中心になりがちだとして、「考える倫理」への転換を目指し、生命や環境などの課題を扱う。「政治・経済」では、少子高齢社会といった政治的課題の解決策を探るとしている。
 一方、歴史では世界史と日本史を統合し近現代中心に学ぶ「歴史総合」を必修科目として新設することしているが、この日の会合では現在の「世界史B」「日本史B」をそれぞれ選択科目の「世界史」「日本史」とする案も示された。