県内公立高校の入学試験「2016年度共通選抜」が16日始まり、158校で学力検査などが行なわれた。
県教育委員会によると、16日の受験者数は、学力検査を行った全日制150校で5万1800人(平均競争率1.21倍)。志願変更締め切り後に628人が志願取り消し、または欠席した。競争率がもっとも高かったのは県立横浜翠嵐の1.88倍。19日まで、面接や特色検査が行われる。
定時制は29校1997人(同0.71倍)、通信制は2校284人(同0.23倍)が受験した・いずれも合格発表は29日。(佐本真理)
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全日制の問題と解答、解説は<中略>。ウェブサイト「カナコロ」には定時制も掲載。
理科で出題ミス 全員を正答に
県教育委員会は16日、同日に実施した公立高校入試の学力検査(全日制課程の理科)の問題で正答が二つになる出題ミスがあったと発表した。受験者全員を正答として扱う。理科は100点満点で、当該の問題は3点の配点。
ミスがあったのは「生物分野」の問3(ウ)。水中で生活する生物5種類を分類するための観点として2種類の組み合わせを選ぶ問題だった。当初、正解とした「背骨がある」と「肺で呼吸をする」の組み合わせ以外に、「外骨格でおおわれている」「肺で呼吸をする」でも、別々のグループに分類できていた。
同日午後5時すぎに県民からの指摘の電話を受けて判明した。公立高の入試問題は県教委が作問とチェックを行っていたが見逃したという。(青木幸恵)