【横浜南】入院中の子どもたちに笑顔になってもらおうと、県立こども医療センター(横浜市南区)で地元の高校生らが病棟のガラスに描いたイルカやサンタクロースなどの絵がお目見えし、子どもたちや来院者の目を楽しませている。
描いたのは、県立横浜清陵総合高校(同区)の生徒と武蔵野美術大学(東京都小平市)の学生計15人。チョークメーカー「日本理化学工業」(川崎市高津区)が開発した窓ガラスに描いても消せる固形マーカー「キットパス」を使って6時間かけて、白血病の子どもの入院病棟や外来の子どもが診察を待つスペースなど4ヵ所に描いた。赤い帽子をかぶったかわいらしいネコやかわいらしいオレンジのラッコなどを色鮮やかに表現した。
同大1年の山下舞さん(19)は「明るい色を使い、院内に光が入るように描いた。子どもたちが絵を見て楽しい気持ちになってほしい」と話した。
16日には入院中の子どもたちがお絵かきを楽しめるよう、キットパス約80セットが民間の任意団体「橘会」から病院に贈られた。(井口 孝夫)