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県立学校 通常登校前倒しで部活動

神奈川新聞2020年06月25日

来月13日 本格再開
対外試合制限も解除

 県立高、中等教育学校の通常登校前倒しに伴い、部活動の本格的な再開も約1カ月半早まる見通しとなった。6月29日の一部再開に変更はないものの、県内の感染状況が現状と同程度であることを前提に、対外試合を含めた制限を7月13日から解除。代替大会に向けた練習や練習試合の特例措置も認められる方針で、高校3年生の“最後の夏”への道筋がさらに開かれた格好だ。(須藤望夢)

 県教育委員会が5月22日に示した学校再開に向けたガイドラインでは、部活動は6月29日から2段階で進められる「時差通学・短縮授業」期間から練習内容や時間などの制限付きで可能となっていた。
 新たな方針では、同期間のうち、当初7月6日から8月29日までとしていた第2段階を1週間に短縮。7月13日からの通常登校開始に合わせ、感染対策を施した上で通常通りに活動できる。
 ただ、対外試合などの本格的な活動が早まることから、準備などに必要な時間を確保するための新たな指針を作成し、各学校へ示す方針。また、代替大会の実施が検討されている競技や文化活動については練習や練習試合を可能とする特例措置も講じる。
 桐谷次郎教育長は特例措置の具体的な期間、内容は学校長の判断とした上で、「3年生の思いを受け止めた形で代替大会を実施したい。そのためには練習、練習試合もあると思う。高体連なり高文連から(大会実施の要望が)あれば、学校側にお示しをする」と述べた。
 8月1日から代替大会の開催を予定している県高野連の栗原豊樹専務理事は「時期が早まり、通常の活動ができるのはいいこと。ただ、ここまで休養期間が長く、けがや熱中症の恐れもある。選手のはやる気持ちは理解できるが、各校には慎重に対応してもらいたい」と話した。